歴史街道
発売日
2025年5月7日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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歴史街道 2025年6月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、
〈シベリア出兵と日ソ戦争――「語られざる戦い」の真実〉です。

第一次世界大戦中の1918年、日本はロシア革命に干渉するため、シベリアに兵を送りました。
それから27年後、第二次世界大戦末期の1945年、今度はソ連が日本に宣戦布告し、満洲、南樺太、千島列島に侵攻しました。
この二度の衝突はなぜ起きたのでしょうか。
そして、この二つの戦いを俯瞰した時、歴史のいかなる側面が見えてくるのでしょうか。
戦後80年を迎えるいま、その歴史的意味に迫ります。

特集2は、〈生誕450年 長宗我部盛親――何のために戦ったか〉。
土佐の戦国大名・長宗我部盛親は、父・元親と兄・信親の名声に隠れがちで、また関ケ原の戦いでは、西軍に与したことで、国を失ってしまいました。
しかし大坂の陣前夜、盛親が大阪入城を決断すると、多くの旧臣が馳せ参じました。
彼は一体何者で、そして最後の戦いに何をかけたのでしょうか。
生誕450年を迎えるいま、改めてその生涯に光をあてます。

特別企画は、〈政変の主役は? 改革の実態は? 謎解き「大化改新」〉。
誰もがその名を知る「大化改新」ですが、その実態や歴史的意味については、いまなお議論があります。蘇我氏本家を討った主役は誰だったのか。
そもそも政治改革は本当に行なわれたのか……。
「大化改新」にまつわる謎を、読み解いていきます。

公式サイト
今月号の目次
特集1 シベリア出兵と日ソ戦争
【総論】
それは、日本のその後を左右した重大事件だった
井上寿一
14p
シベリア出兵
【特別インタビュー】
『乾と巽―ザバイカル戦記―』で描きたかったこと
安彦良和
20p
シベリア出兵
その時、何が起きていたか――
10ポイントで経過をたどる
麻田雅文
24p
シベリア出兵
戦傷者と孤児を救う!
日本赤十字社の知られざる奮闘

32p
日ソ戦争
スターリンの対日参戦とその脳裏にあった戦後構想とは
花田智之
34p
日ソ戦争
開示文書からたどる伝説のスパイ・ゾルゲの虚実
名越健郎
40p
日ソ戦争
満洲、南樺太、千島列島…
各方面での戦闘とその後
水島吉隆
46p
日ソ戦争
朝鮮半島に残された六万の在留邦人を救った男
城内康伸
54p
特集2 生誕450年 長宗我部盛親 何のために戦ったか
【総論】
家を滅ぼした凡将か、それとも…最新研究からたどる実像
平井上総
102p
たとえ敗れても…男が戦いの末に見出したもの 関ケ原編/大坂の陣編
赤神 諒
109p
特別企画 謎解き「大化改新」
政変の主役は? 改革の実態は?
古川順弘
69p
巻頭グラビア
この人に会いたい
vol.211
木村文乃 田中 樹
7p
好評連載
漫画家に聞く!
第27回 川合 円 ペリー来航時に通訳をした男

66p
読み物
ヨーロッパから日本へ――
知っておきたい万国博覧会の歴史
奈落一騎
60p
紀伊國屋書店札幌本店で時代文庫フェア開催
各出版社が推す「歴史小説文庫」を一挙紹介!

78p
ブランド力、爆上がり!?
江戸のランキング情報「見立番付」
今川美玖
82p
地名にもいろいろな由来と歴史がありまして…
今尾恵介
88p
後醍醐天皇と足利尊氏に「禅宗」がもたらしたもの
天津佳之
120p
連載 ほか
この著者に注目!
下垣仁志

98p
巻末グラビア 時代の荒波を生きた 世界のクイーン&プリンセス
第5回 ヴィクトリア女王
菊池昌彦
130p
歴史街道伝言板

94p
BOOKS・TOPICS
私の一冊(高島正憲)

96p
年間購読のご案内

124p
読者アンケートのご案内

125p
次号予告!

126p
歴史街道脇本陣

127p
表紙画・表紙のことば
竹の子のアク抜き――の方法
黒鉄ヒロシ
3p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。