歴史街道
発売日
2008年4月5日
税込価格
628円
(本体価格571円)
バックナンバー

歴史街道 2008年5月号

今月号の読みどころ

 徳川家康率いる東軍か、石田三成が糾合する西軍か。
 慶長5年(1600)、日本は真っ二つに割れました。豊臣秀吉亡き後、専横を極める家康は天下を窺い、それに従って多くの者が豊臣から徳川に鞍替えしました。「保身」と「利」のためです。この家康の野望を阻止し、豊臣家を守ろうとしたのが三成。実力では家康と比較になりませんが、敢えて起ちました。そんな三成と共に立ち上がったのが直江兼続、大谷吉継、島左近…。彼らは利よりも「筋」を通す道を選びました。己の信じるもののために天下分け目の決戦に臨んだ男たちを描く、 『歴史街道』創刊20周年記念号です。

公式サイト
今月号の目次
咳が腹の風邪
黒鉄ヒロシ

この人に会いたい vol.16
稲森いずみ




【総力特集】 関ケ原 「筋」を通した男たち
総論
天下分け目の戦い、男たちの「決断」が語りかけるもの
童門冬二

ビジュアル1
東西両軍激突! 関ケ原午前8時


ビジュアル2
東軍を包囲! 西軍、必勝の布陣


ビジュアル3
日本を二分! 東西両軍の主要武将


[直江兼続] 「さればお相手仕る!」直江状に込めた上杉の「義」と誇り
火坂雅志

ビジュアル4
「家康を討ち取る!」景勝・兼続主従の秘策


[大谷吉継] 「この命くれてやろう」智謀の将が盟友・三成に託した思い
野村敏雄

ビジュアル5
西軍の作戦構想と吉継の鬼謀


[鳥居元忠] 「三河武士の心映えを見せん」家康の捨て石、伏見城に死す
八尋舜右

[真田昌幸] 「わが名跡を残す!」三千で敵三万八千を翻弄した六文銭の旗
海道龍一朗

ビジュアル6
これぞ真田の戦! 会心の上田合戦


[立花と京極] 汚名払拭か、一言の義か…決戦の行方を変えた大津城の激闘
永岡慶之助

東北で、九州で…それぞれの関ケ原


[島左近] 杭瀬川の奇計!「三成に過ぎたるもの」の鮮やかな手並み
秋月達郎

決戦前夜の西軍、三つの選択肢


運命の関ケ原、己の信じるもののため死力を尽した果てに
工藤章興

男たちのそれから





≪新連載≫時の迷路―明治・大正・昭和篇
第1回 過去への扉
香川元太郎

グラフィティ にっぽんの剣豪
80 柳生連也斎
本山賢司

古都・奈良、そぞろ歩きの楽しみ
梅澤恵美子

谷沢永一の「日本史ヤミ鍋」
81 古事記日本書紀の虚構を暴いた先達
谷沢永一

スターリンが震えた日 バルバロッサ作戦秘話〈後篇〉
吉田一彦

大和ミュージアム館長が語る日本海軍士官の証言
第4回 関野英夫 死線をくぐり抜けた通信参謀
戸高一成

歴史街道クイズ 「戦国検定!」


連載小説 利休にたずねよ
第23回 恋(前編)
山本兼一

「歴史街道」伝言板


BOOKS・CINEMA


この著者に注目!
齋藤 孝




特集 「歴史街道」の20年 「歴史街道」に見る不易流行
この二十年を振り返って〈前編〉
童門冬二

特別インタビュー 「カルタゴ」「サムライ」、そして「これからの十年」
森本哲郎

この二十年を振り返って〈後編〉
童門冬二




日本を変えた古代史10大事件
第7回 大化改新は、本当に「改革」だったのか
関裕二

歴史街道・ロマンへの扉
野崎観音
鶴田純也

江戸のスイーツを食べ歩く
第4回 日本橋中洲・三はし堂 練り切り
岸朝子(選) 逢坂剛(筆)

日本ふるさと紀行 城下町を訪ねて
第3回 滋賀県甲賀市・水口
近戸秀夫(写真)七森武倫(文)

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。