雑誌
歴史街道 2009年10月号
今月号の読みどころ
「内府の言い分は筋が通らぬ。これに屈しては義にもとる」。主家に謀叛の濡れ衣を着せる実力者・徳川家康の横車に、上杉家執政・直江兼続は堂々と反論し、挑戦状を叩きつけました。世にいう「直江状」です。「やったか!」。これに快哉を叫ぶ武辺者がいました。天下御免の傾奇者にして、兼続の莫逆の友・前田慶次郎です。「山城(兼続.)が起つとあれば、わが命を預けねばなるまいな」。にやりと笑う慶次郎の手には、大身の皆朱の槍が握られていました。天下分け目の関ケ原において、小器用に大勢に迎合するのではなく、己の信じる道を通した、傾奇者と義将に共通する男の生き方を描きます。
第2特集はかつて「雷撃の神様」と謳われた、日本海軍雷撃隊の指揮官・村田重治です。
第2特集はかつて「雷撃の神様」と謳われた、日本海軍雷撃隊の指揮官・村田重治です。
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そこへ直江! もうちょい前田! |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.33 |
小雪 |
7p |
総力特集 前田慶次郎と直江兼続 信じる道をゆく
総論 大勢に流されず、信じる道を選んだ「傾奇者」と「義」の男 |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 秀忠勢3万8千が壊滅! 革籠原、幻の秘策 |
20p |
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闊達に明るく傾く! 『花の慶次』と『義風堂々!!』に込めた思い |
堀江信彦 |
22p |
ビジュアル2 俺も死んでやるしかないなぁ…『花の慶次』『義風堂々!!』が描く2人 |
26p |
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「その意地立て通すがよい」秀吉を唸らせ、兼続を魅了した傾奇ぶり |
八尋舜右 |
28p |
コラム1 語り草になった傾奇者の朱槍 |
33p |
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京で互いに認め合った名軍師と大ふへん者、そして戦雲は北の空へ |
八尋舜右 |
34p |
「恐るべき秘略!」革籠原での決戦に、強悍無比の上杉軍団起つ |
工藤章興 |
40p |
コラム2 戦陣でも詩を賦し、書物を愛した兼続 |
45p |
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ビジュアル3 「家康・秀忠父子を討ち取れ!」これが革籠原邀撃戦だ! |
47p |
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「死すべき時にあらず」友のために振るう皆朱の槍が導いた奇跡 |
永岡慶之助 |
50p |
在処定めぬ塵の身は…『道中日記』に綴った風雅と諧謔と無常と |
今福匡 |
56p |
米沢藩の窮地を救うべく、家臣を守り自ら土をなめた日々 |
火坂雅志 |
60p |
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中国春秋時代の復讐譚 臥薪嘗胆! 呉王夫差と越王勾践 |
島崎晋 |
68p |
グラフィティ にっぽんの剣豪 97 東郷重位 |
本山賢司 |
74p |
「火天の城」映画化に寄せて 信長の野望と大工の意地が、火花を散らす瞬間が見ものです |
山本兼一 |
76p |
特集 超低空より肉薄必中! 村田重治と海軍雷撃隊
ビジュアル これぞ日本海軍航空隊! 壮烈無比の肉薄攻撃 |
84p |
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総論 闘志をユーモアに包み、「雷撃の神様」と呼ばれた男 |
戸高一成 |
86p |
「ワレ、敵主力ヲ雷撃ス」真珠湾の浅海面で奇跡を呼んだもの |
秋月達郎 |
92p |
コラム 真珠湾前夜の緊張をほぐしたジョーク |
97p |
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ミッドウェーの仇を討つ! 敵空母に放った最後の一撃 |
松田十刻 |
98p |
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ケネディが震えた日「PT109」ソロモン生還秘話 第1回 |
吉田一彦 |
104p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 稲葉博一 |
114p |
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人物で語る日本近代史 第14回 乃木希典 後編 「明治の武士」が自らの死で示した日本人への警醒 |
中西輝政 |
116p |
聖ヨハネ騎士団―ロードス騎士団―マルタ騎士団 流浪する騎士たちの物語 |
戸田京助 |
124p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
130p |
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特別付録 「真珠湾雷撃」イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 岸和田 |
鶴田純也 |
134p |
江戸のスイーツを食べ歩く 第21回 東神田・亀屋大和 焼き団子 |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
136p |
大阪百景 摂河泉を紀行する 第9回 北河内 |
登野城弘(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。