雑誌
歴史街道 2010年5月号
今月号の読みどころ
「コロネル・シバ(柴中佐)」の冷静かつ的確な指揮に、列国の将兵は感嘆しました。明治33年(1900)夏。北京の列国公使館区域は、万を越す清国兵と義和団に囲まれ、連日激しい銃砲撃を受けていました。北清事変(義和団の乱)です。対する列国側の兵力は義勇兵を合わせても600未満。しかも区域内には非戦闘員も多く、猛暑と、食糧、武器弾薬、医薬品の不足に苦しみます。この時、総指揮官の英公使より前線の指揮を委ねられたのが、柴五郎陸軍中佐でした。五郎の心中には、かつて会津籠城戦で自刃した、母や姉妹の姿がありました。「今度こそ守り抜く。弱き者を決して死なせはせぬ」。60余日の死闘を経て、武士道を世界に示した柴五郎の生き方を描きます。第2特集は「龍馬と海舟」です。
公式サイト |
---|
時空を超える五郎の籠城戦 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.40 |
柳生みゆ |
7p |
|
総力特集 柴五郎と北京籠城 「武士道」を世界に示した男
総論 明治のサムライ、「コロネル・シバ」が世界に示したもの |
中西輝政 |
14p |
ビジュアル1 籠城前夜! 列国公使館1900.6.11 |
20p |
|
ビジュアル2 60余日の死闘! 公使館攻防戦 |
22p |
|
特別インタビュー 世界が認めた冷静な判断力と誠実な生き方 |
齋藤孝 |
24p |
「ここは戦場なるぞ!」悲劇と辛酸が心に刻んだ会津武士の誇り |
中村彰彦 |
26p |
柴五郎人生年表 |
31p |
|
何かひとかどの修業を…2人の武士に導かれ、少年は軍人の道へ |
八尋舜右 |
32p |
米兵は勇敢だが将校は無能…若き天才と視察した米西戦争の教え |
江宮隆之 |
38p |
[コラム] 白紙の年賀状 |
43p |
|
三国干渉と列強の清国分割…北清事変とは何であったのか |
岡田幹彦 |
44p |
「必ず守り抜く!」思いを胸に秘め、60余日の北京籠城戦に挑む |
永岡慶之助 |
48p |
ビジュアル3 写真で綴る「明治のサムライ」の横顔 |
58p |
|
ビジュアル4 世界が賞賛した「コロネル・シバ」と日本兵 |
60p |
|
|
||
大政、小政、石松、綱五郎… 「次郎長一家」の男たち |
田口英爾 |
68p |
|
特集 龍馬と海舟 動乱から維新へ舵を切った師弟
師弟の足跡を訪ねて 東京23区「龍馬&海舟」マップ |
74p |
|
大局を見抜き、今やるべきことをやり抜いた師と弟子 |
童門冬二 |
78p |
ビジュアル 大河ドラマ「龍馬伝」にみる師弟を巡る人々 |
84p |
|
「べらんめえ!」無頼の父と剣と蘭学が育んだもの |
楠戸義昭 |
86p |
コラム1 もう1人の「転轍機」、島津斉彬との出会い |
91p |
|
「後を、頼む」海軍、そして日本の舵取りを託して |
植松三十里 |
92p |
コラム2 日本の海軍を目指して…操練所の日々 |
98p |
|
|
||
連載小説 我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 第3回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
|
BOOKS・CINEMA |
112p |
|
この著者に注目! 徳川宗英 |
114p |
|
第2次大戦秘話 OSSの秘密工作 第2回 コーンフレーク作戦 |
吉田一彦 |
116p |
オルヴィエート+チヴィタ・ディ・バーニョレージョ ローマから日帰りで訪ねる「教皇の隠れ里」と「天空の町」 |
田中次郎 |
124p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
130p |
|
特別付録 「諸葛孔明」イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード |
132p |
|
歴史街道・ロマンへの扉 堺 |
鶴田純也 |
134p |
番外編 江戸のスイーツを食べ歩く 品川、川崎、鶴見、鎌倉、小田原… 東海道沿い、鎌倉に甘いものを訪ねて |
岸朝子(監修) |
136p |
湖国百景 近江路をゆく 第4回 大津 |
寿福滋(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。