雑誌
歴史街道 2011年1月号
今月号の読みどころ
「ロシアは、全くのところ愚弄的というより他に表わしようのない態度で、徹頭徹尾、日本を取り扱っていた」。ドイツ人医師ベルツの言葉です。明治37年(1904)初頭、南下するロシアは満洲を不法占拠した上で、朝鮮半島支配に乗り出しました。存亡の危機に日本は交渉による解決を望みますが、ロシアは聞く耳持たず、極東への戦力を増強させます。当時ロシアの海軍力は日本の2倍、陸軍力は15倍。大人と子供でした。しかし、それを承知で日本は同年2月、開戦に踏み切ります。まず勝ち目のない戦いに、政治家、軍人、民間人を問わず、一丸となって起ち上がった「日露開戦」。その時、日本人を突き動かしたものが何であったのかを探ります。第二特集は「忠臣蔵の真実Q&A」です。
公式サイト | ![]() |
---|
おそ露西亜、過去なる戦争 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.48 |
役所広司 |
7p |
|
【総力特集】真之、子規、広瀬…日露開戦
~危機に立ち向かった明治人の魂
[総論] 国家の存立を賭け、「無法な大国」に挑んだ明治の日本人 |
中西輝政 |
14p |
ビジュアル1 閉塞作戦実施か否か…明治37年2月14日「三笠」司令長官公室 |
22p |
|
香川照之が語るスペシャルドラマ 「坂の上の雲」と明治の人々 |
24p |
|
林董と伊藤博文 日英同盟か日露協商か…ロシアとの戦争回避を目指して |
河合 敦 |
26p |
正岡子規 文学革新を目指す…苦痛に堪えて書き続けた病床の日々 |
八尋舜右 |
32p |
コラム1 「功名を擲ち」…諜報将校の極秘任務 |
37p |
|
迫るロシアの脅威に日本は…「日露開戦」年表 |
38p |
|
山本権兵衛 「人材以外に秘訣なし」海軍のグランドデザインを描く |
童門冬二 |
40p |
コラム2 日本のためならば元老にも屈さず…権兵衛の真骨頂 |
45p |
|
秋山好古 「戦術で勝たねばならぬ」騎兵外交で敵地視察を果たす |
江宮隆之 |
46p |
コラム3 「国家あってこその商業」渋沢の戦費調達 |
51p |
|
秋山真之 ついに開戦!敵艦隊撃滅を期し、連合艦隊は旅順へ |
秋月達郎 |
52p |
コラム4 ロシア人を魅了し、ロシアを愛した快男児 |
57p |
|
ビジュアル2 覚悟を決めた男たち―開戦前夜の相関図 |
58p |
|
ビジュアル3 ロシア艦隊を封じ込めよ!三度の旅順口閉塞作戦 |
60p |
|
広瀬武夫 「いま来たりて貴軍港を閉塞す」猛射の中、決死の覚悟で |
松田十刻 |
62p |
|
||
きまぐれ探検 昭和なスケッチ 第8回 王子界隈 |
本山賢司 |
70p |
|
【特集】知っているようで知らない 忠臣蔵の真実Q&A
松の廊下から討入りまで 元禄赤穂事件のあらまし |
中江克己 |
78p |
[第1部]刃傷篇 内匠頭は神経質、内蔵助は梅干顔だった? |
80p |
|
赤穂四十七士のプロフィール 前篇 |
85p |
|
ビジュアル 「本懐、遂げたり」赤穂浪士凱旋ルート |
86p |
|
[第2部]討入り篇 四十七士に生き残りがいた?浅野家は再興された? |
88p |
|
赤穂四十七士のプロフィール 後篇 |
93p |
|
|
||
重巡インディアナポリスの悲劇 第2回 「極秘物資」を輸送せよ |
吉田一彦 |
95p |
連載小説 我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 第11回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
|
BOOKS・CINEMA |
112p |
|
この著者に注目! 鈴木英治 |
114p |
|
真実の日米衝突史―その歴史から何を学ぶべきか 第6回 東京裁判と「戦前の日本は悪」の刷り込み |
渡部昇一 |
116p |
お江戸はこれで盛り上がった? 浮世絵に見る江戸の酒席芸 |
122p |
|
「亡国は以ってまた存すべからず」呉の将軍孫子の兵法 |
守屋 淳 |
124p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
130p |
|
[特別付録]イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード 「秋山好古・真之」 |
132p |
|
歴史街道◎ロマンへの扉 那智勝浦 |
鶴田純也 |
134p |
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒 第6回 広島県 お好み焼 |
石田 千 |
136p |
湖国百景 近江路をゆく 最終回 湖北 |
寿福 滋/写真・文 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。