雑誌
歴史街道 2011年6月号
今月号の読みどころ
「なに、弾正が寝返っただと?」。元亀3年(1572)、織田信長は窮地に陥ります。信長包囲網により身動きできぬ中、武田信玄が上洛戦を開始。さらに追い討ちをかけて、松永弾正久秀が叛旗を翻したのです。額に青筋を浮かべた信長は、ふと口元を緩めます。「あ奴らしい。おそらく親父らもこうしたであろう」。信長は二つの顔を思い出していました。父・織田信秀と舅・斎藤道三です。信秀、道三、弾正…。いずれも戦国の世に「梟雄」と呼ばれた男です。旧来の秩序や価値観が揺らぐ中、下層から実力でのし上がり国を奪う者。天下布武を志す信長もまた、その一人でした。未曾有の国難に直面し転換期を迎えた現代日本に、梟雄が示すものを探ります。第二特集は「震災に立ち向かった日本人」です。
公式サイト |
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段上の、武名が |
黒鉄ヒロシ |
3p |
vol.53 この人に会いたい |
大沢たかお |
7p |
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【総力特集】梟雄か、先覚者か… 織田信長と松永弾正 時代に「突破口」を開く
〈総論〉 価値観が崩れ、実力が問われる変革期こそ「梟雄」の時代 |
山内昌之 |
14p |
ビジュアル1 信長を瞠目させた近世城郭の魁、多聞山城 |
20p |
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ビジュアル2 二人を魅了した名物茶器の数々 |
22p |
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ビジュアル3 包囲網形成! 弾正、窮地の信長を見限る |
24p |
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右筆から畿内制覇へ…三好家の忠臣か、下剋上三悪人の一人か |
藤岡周三 |
26p |
コラム1 下剋上の先駆者だった三好長慶 |
31p |
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鏡に映すが如く…尾張の信秀、美濃の蝮と同じ匂いのする主従 |
秋月達郎 |
32p |
道三・信秀「下剋上」年表 |
37p |
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ビジュアル4 暗殺、謀殺、乗っ取り…三梟雄の恐るべき下剋上 |
38p |
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霜台、叛服常なし! 命がけで信長を救い、また平然と裏切る |
工藤章興 |
40p |
コラム2 宿敵順慶との戦いで見せた将才 |
45p |
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出自の謎、大和統治、高い教養…史料から読む弾正の素顔とは |
坂本雅央 |
46p |
コラム3 好色で吝嗇? 悪評から覗く素顔 |
51p |
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ビジュアル5 畿内を血で染める激闘の日々―弾正人生年表 |
52p |
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茶器と築城に新たな価値を…二人はなぜ先駆者たり得たのか |
山本兼一 |
54p |
コラム4 覇王とともに失われた名物茶器 |
59p |
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是非もなし…「噂の漢」と「戦国の覇王」、髪一筋も残さずに散る |
永岡慶之助 |
60p |
コラム5 フロイスが記録した信長と弾正 |
66p |
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葵祭、蘇民将来… 京都で語り継がれる「平安京」の伝説 |
高野 澄 |
68p |
きまぐれ探検 昭和なスケッチ 第13回 成城学園界隈 |
本山賢司 |
74p |
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【特集】大地震、噴火、大津波… 震災に立ち向かった日本人
世のため、地域のために…「稲むらの火」が伝えるもの |
童門冬二 |
78p |
コラム 非常時こそ人々のために…ある銀行家の決意 |
83p |
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ビジュアル 繰り返す震災の中、日本人は歩み続けた |
84p |
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「元通りの村に」自らの決断で希望をもたらした男たち |
中江克己 |
86p |
三陸大津波…明治の人々が見せた奮闘とリーダーシップ |
松田十刻 |
90p |
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伝説の仮装巡洋艦エムデン 第2回 解き放たれた海の狼 |
吉田一彦 |
95p |
[連載小説] 真田昌幸 連戦記 第16回 我、六道を懼れず |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 石黒敬章 |
114p |
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駐日米大使グルーの昭和史 ―天皇を敬慕し、開戦回避に尽くしたアメリカ人 第3回 反米感情の高まり |
太田尚樹 |
116p |
豊臣軍相手についに落ちず! 忍城、戦国最後の奇跡 |
小和田哲男 |
124p |
一つひとつが違う顔 水上バスで巡る「隅田川の橋」 |
129p |
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歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 福井 |
鶴田純也 |
134p |
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒 第11回 熊本県 馬刺し |
石田 千 |
136p |
続・自転車紀行 シルクロードをゆく 第5回 マシュハドからバムへ |
長澤法隆(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。