雑誌
歴史街道 2013年4月号
今月号の読みどころ
「理不尽な敵に、会津とお城を好きにはさせぬ」。
慶応4年(1868)、妹の八重が銃を手に鶴ケ城で籠城戦を挑んでいた頃、兄の会津藩士・山本覚馬は京都の薩摩藩邸に幽閉されながらも、戦い続けていました。洋式砲術家の覚馬は失明し、その腕を発揮できなくなっていましたが、彼は弾丸の代わりに、「建白書」を武器とします。それは新たな日本が目指すべき国家像を示し、無益な戦いを続ける新政府軍を一喝するものでした。「今、日本が急ぐべきは、列強に伍する国力をつけることだ。 志半ばで斃れた人々に代わり、俺がやらねばならぬ」。維新後も八重を導きながら戦い続けた、山本覚馬の先見力と不屈の会津魂を描きます。
第二特集は春の京都の魅力を紹介する「花の古都『隠れ名所』を訪ねる」です。
慶応4年(1868)、妹の八重が銃を手に鶴ケ城で籠城戦を挑んでいた頃、兄の会津藩士・山本覚馬は京都の薩摩藩邸に幽閉されながらも、戦い続けていました。洋式砲術家の覚馬は失明し、その腕を発揮できなくなっていましたが、彼は弾丸の代わりに、「建白書」を武器とします。それは新たな日本が目指すべき国家像を示し、無益な戦いを続ける新政府軍を一喝するものでした。「今、日本が急ぐべきは、列強に伍する国力をつけることだ。 志半ばで斃れた人々に代わり、俺がやらねばならぬ」。維新後も八重を導きながら戦い続けた、山本覚馬の先見力と不屈の会津魂を描きます。
第二特集は春の京都の魅力を紹介する「花の古都『隠れ名所』を訪ねる」です。
公式サイト | ![]() |
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山本覚馬の切磋琢磨 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.75 |
玉山鉄二 |
7p |
総力特集 八重を導いた兄 山本覚馬と幕末動乱 先見力と会津の魂
総論 動乱の渦中で常に日本を見据え、戦い続けた不屈の会津武士 |
中村彰彦 |
14p |
ビジュアル1 今、何をなすべきか…会津から世界を見ていた男 |
20p |
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ビジュアル2 覚馬と八重を取り巻く人々 |
22p |
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ビジュアル3 幕末の京都御所周辺地図 |
24p |
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特別インタビュー 逆境になるほど、前に突き進んだ人 |
西島秀俊 |
26p |
会津の教えと傑物・象山への師事…若き洋式砲術家を鍛えたもの |
永岡慶之助 |
28p |
【年表】近代化に賭けた不屈の生涯 |
33p |
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真の攘夷とは何か…動乱の京を守る主君・容保に海軍創設を訴えて |
楠戸義昭 |
34p |
コラム1 八月十八日の政変…なぜ薩摩と会津は提携したのか |
39p |
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ビジュアル4 会津、薩摩、長州…それぞれが目指したもの |
40p |
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恩師の死、禁門の変…同学の士が争う悲しみに、六斤砲が火を噴く |
秋月達郎 |
42p |
多士済々! 至誠の藩士列伝 |
48p |
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西周との出会い、長崎派遣…失明して見出した己のやるべきこと |
童門冬二 |
50p |
異才・赤松の遺志を継ぎ、幽囚中に示した渾身の建白書『管見』とは |
伊東成郎 |
56p |
コラム2 鳥羽・伏見の戦い…会津藩の奮戦と覚馬の捕縛 |
61p |
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私は即ち三郎だ、命のかぎり戦う…八重が語る会津戦争 |
62p |
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ビジュアル5 「人づくり」と「物づくり」…八重とともに京都で理想を追って |
64p |
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殖産興業と人づくり…京都を近代日本の理想像とした会津人の思い |
福本武久 |
66p |
覚馬と幕末明治京都MAP |
72p |
京都の桜はそぞろ歩きで! 花の古都「隠れ名所」を訪ねる
常照寺、原谷苑、龍安寺、仁和寺… 西山の名刹で「花の道」を辿る |
柏井 壽 |
78p |
京都御苑、賀茂川、琵琶湖疏水… 道すがら愉しむ「立ち寄り桜」 |
柏井 壽 |
84p |
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初めて大リーグを破った男・小野三千麿 ―野球に生涯を賭けた大正の快腕投手 |
澤宮 優 |
90p |
アメリカを売った男 ―「二重スパイ」エイムズの暗躍 最終回 モグラ狩り |
吉田一彦 |
95p |
連載小説 我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 最終回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 服部龍二 |
114p |
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四神相応、鬼門封じ、将門… 江戸を大都市にした天海は、何を仕掛けたのか |
宮元健次 |
116p |
きまぐれ探検 昭和なスケッチ 最終回 大船界隈 |
本山賢司 |
122p |
吉田茂と大磯「海千山千荘」物語 |
早坂 隆 |
126p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 最終回 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 紀三井寺 |
鶴田純也 |
134p |
江戸の料理再現づくし 第八回 花見弁当・団子 |
向笠千恵子 料理再現・福田 浩 |
136p |
日本ふるさと紀行 第三回 山形・酒田 |
写真・中塚 裕 文・西澤健二 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。