雑誌
歴史街道 2013年5月号
今月号の読みどころ
慶長5年(1600)9月15日、美濃関ケ原。東西16万を超す軍勢が狭隘な盆地に集結し、天下を二分する大戦に臨もうとしていました。東軍方は、主力の到着を待たずに決戦に挑む徳川家康、その先陣に赤備えの精鋭を率いる井伊直政、戦局を変える調略を仕掛けた黒田長政。一方、西軍方は、豊臣政権を守ろうとする石田三成と宇喜多秀家、二人をそれぞれ支える軍略家の嶋左近と明石掃部。「百万の軍勢を指揮させたい」と秀吉に言わしめた大谷吉継と、大谷から采配を託された平塚為広。さらに剽悍無類の薩摩勢の島津義弘と豊久…。敗れれば全てを失う戦いに、漢たちは何を信じ、何を拠り所に決断を下したのかを描く、創刊25周年記念号です。特別企画は「次代に語り継ぎたい日本人」です。
公式サイト |
---|
おじいさんは東へ選択に、今一人のおじいさんは西へ選択に |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.76 |
瀧本美織 |
7p |
総力特集 大関ケ原 「漢」たちの決断
総論 いざ天下分け目の大戦へ! 渾身の決断に見る漢たちの魅力 |
小和田哲男 |
14p |
ビジュアル1 霧の中の激突! 関ケ原午前8時 |
20p |
|
ビジュアル2 西軍優勢、しかし…関ケ原午前11時 |
22p |
|
ビジュアル3 豊臣政権か、徳川の天下か…関ケ原への道 |
24p |
|
必ずや説得してみせましょう…家康の天下取りに家運を託して ◆黒田長政 |
近衛龍春 |
26p |
コラム1 戦場に翻る漢たちの旌旗 |
31p |
|
この御方のために命を使う! 義を貫く主君に稀代の軍師、起つ ◆左近と三成 |
江宮隆之 |
32p |
コラム2 三成に尽くす! 精鋭石田家臣団 |
37p |
|
特別インタビュー 名のために捨つる命は惜しからじ…為広の奮戦が伝えるもの |
平塚隆一 |
38p |
漢ならば夢を追え! 友のために起つ者、生死を共にと望む者 ◆大谷と平塚 |
秋月達郎 |
40p |
年表 その時、日本は真っ二つに割れた |
45p |
|
特別インタビュー 戦う以上は大勝負を挑む…そんな吉継の武将の心を伝えたい |
大谷裕通 |
46p |
島津の戦をしてのけようぞ! 薩摩から駆けつけた熱き絆の将兵 ◆義弘と豊久 |
江宮隆之 |
48p |
コラム3 義弘が恃みとする甥・豊久 |
53p |
|
我らは家康に勝つ! 若き主君の信頼に応え、宇喜多軍再編成る ◆秀家と掃部 |
橋場日月 |
54p |
コラム4 両軍を悩ませた虎の子部隊の未着 |
59p |
|
見事仕遂げて死んでこい…秀忠を待つか、即戦か、激論の果てに ◆直政と家康 |
高橋直樹 |
60p |
【激闘篇】慶長五年九月十五日、漢たち、かく戦えり 【序】沈黙を破る銃声 |
工藤章興 |
66p |
ビジュアル4 両軍の対峙と赤鬼の抜け駆け |
72p |
|
距離と時間を網羅! 関ケ原サイクリングMAP |
74p |
|
【激闘篇】 慶長五年九月十五日、漢たち、かく戦えり 【破】西軍の猛攻と転機 |
工藤章興 |
78p |
【激闘篇】 慶長五年九月十五日、漢たち、かく戦えり 【急】最後の決断 |
工藤章興 |
88p |
|
||
緑十字船「阿波丸」の悲劇 第一回 救援物資を運ぶノアの方舟 |
吉田一彦 |
96p |
【特別対談】 成長した真田昌幸の魅力と凄み 「我、六道を懼れず」立国篇の楽しみ方 |
海道龍一朗 早川知佐 |
102p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
|
BOOKS・CHINEMA |
112p |
|
この著者に注目! 山室恭子 |
114p |
|
|
創刊二十五周年特別企画 次代に語り継ぎたい日本人
私たちは「歴史」とどう向き合えばいいのか |
童門冬二 |
116p |
今、「この生き方」を大切にしたい 負け戦でも「勝てる」男 ◆宮崎繁三郎 |
渡部昇一 |
122p |
今、「この生き方」を大切にしたい 優れた人物を使いこなす ◆桂太郎 |
江坂彰 |
|
今、「この生き方」を大切にしたい 心豊かな人生の手本 ◆大田南畝 |
逢坂剛 |
|
今、「この生き方」を大切にしたい 不出世の大経綸家の構想力 ◆児玉源太郎 |
中西輝政 |
|
今、「この生き方」を大切にしたい あえて断固、異論を唱える ◆九戸政実 |
高橋克彦 |
|
今、「この生き方」を大切にしたい その「仁の精神」に学びたい ◆保科正之 |
中村彰彦 |
|
今、「この生き方」を大切にしたい 命の芽吹きを愛でる心 ◆千利休 |
山本兼一 |
|
|
||
「伊勢物語」への招待 |
黒鉄ヒロシ |
130p |
歴史街道・ロマンへの扉 十三 |
鶴田純也 |
134p |
江戸の料理再現づくし 第九回 鰹の刺身・筍飯 |
向笠千恵子 料理再現・福田浩 |
136p |
日本ふるさと紀行 第四回 静岡・松崎 |
写真・中塚裕 文・西澤健二 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。