歴史街道
発売日
2013年4月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2013年5月号

今月号の読みどころ

慶長5年(1600)9月15日、美濃関ケ原。東西16万を超す軍勢が狭隘な盆地に集結し、天下を二分する大戦に臨もうとしていました。東軍方は、主力の到着を待たずに決戦に挑む徳川家康、その先陣に赤備えの精鋭を率いる井伊直政、戦局を変える調略を仕掛けた黒田長政。一方、西軍方は、豊臣政権を守ろうとする石田三成と宇喜多秀家、二人をそれぞれ支える軍略家の嶋左近と明石掃部。「百万の軍勢を指揮させたい」と秀吉に言わしめた大谷吉継と、大谷から采配を託された平塚為広。さらに剽悍無類の薩摩勢の島津義弘と豊久…。敗れれば全てを失う戦いに、漢たちは何を信じ、何を拠り所に決断を下したのかを描く、創刊25周年記念号です。特別企画は「次代に語り継ぎたい日本人」です。

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今月号の目次
おじいさんは東へ選択に、今一人のおじいさんは西へ選択に
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.76
瀧本美織
7p
総力特集 大関ケ原 「漢」たちの決断
総論 
いざ天下分け目の大戦へ! 渾身の決断に見る漢たちの魅力
小和田哲男
14p
ビジュアル1
霧の中の激突! 関ケ原午前8時

20p
ビジュアル2 
西軍優勢、しかし…関ケ原午前11時

22p
ビジュアル3 
豊臣政権か、徳川の天下か…関ケ原への道

24p
必ずや説得してみせましょう…家康の天下取りに家運を託して ◆黒田長政
近衛龍春
26p
コラム1
戦場に翻る漢たちの旌旗

31p
この御方のために命を使う! 義を貫く主君に稀代の軍師、起つ ◆左近と三成
江宮隆之
32p
コラム2
三成に尽くす! 精鋭石田家臣団

37p
特別インタビュー
名のために捨つる命は惜しからじ…為広の奮戦が伝えるもの
平塚隆一
38p
漢ならば夢を追え! 友のために起つ者、生死を共にと望む者 ◆大谷と平塚
秋月達郎
40p
年表
その時、日本は真っ二つに割れた

45p
特別インタビュー
戦う以上は大勝負を挑む…そんな吉継の武将の心を伝えたい
大谷裕通
46p
島津の戦をしてのけようぞ! 薩摩から駆けつけた熱き絆の将兵 ◆義弘と豊久
江宮隆之
48p
コラム3
義弘が恃みとする甥・豊久

53p
我らは家康に勝つ! 若き主君の信頼に応え、宇喜多軍再編成る ◆秀家と掃部
橋場日月
54p
コラム4
両軍を悩ませた虎の子部隊の未着

59p
見事仕遂げて死んでこい…秀忠を待つか、即戦か、激論の果てに ◆直政と家康
高橋直樹
60p
【激闘篇】慶長五年九月十五日、漢たち、かく戦えり 【序】沈黙を破る銃声
工藤章興
66p
ビジュアル4
両軍の対峙と赤鬼の抜け駆け

72p
距離と時間を網羅! 関ケ原サイクリングMAP

74p
【激闘篇】 慶長五年九月十五日、漢たち、かく戦えり 【破】西軍の猛攻と転機
工藤章興
78p
【激闘篇】 慶長五年九月十五日、漢たち、かく戦えり 【急】最後の決断
工藤章興
88p



緑十字船「阿波丸」の悲劇
第一回 救援物資を運ぶノアの方舟
吉田一彦
96p
【特別対談】 成長した真田昌幸の魅力と凄み 「我、六道を懼れず」立国篇の楽しみ方
海道龍一朗 早川知佐
102p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CHINEMA

112p
この著者に注目!
山室恭子

114p



創刊二十五周年特別企画 次代に語り継ぎたい日本人
私たちは「歴史」とどう向き合えばいいのか
童門冬二
116p
今、「この生き方」を大切にしたい
負け戦でも「勝てる」男 ◆宮崎繁三郎
渡部昇一
122p
今、「この生き方」を大切にしたい
優れた人物を使いこなす ◆桂太郎
江坂彰

今、「この生き方」を大切にしたい
心豊かな人生の手本 ◆大田南畝
逢坂剛

今、「この生き方」を大切にしたい
不出世の大経綸家の構想力 ◆児玉源太郎
中西輝政

今、「この生き方」を大切にしたい
あえて断固、異論を唱える ◆九戸政実
高橋克彦

今、「この生き方」を大切にしたい
その「仁の精神」に学びたい ◆保科正之
中村彰彦

今、「この生き方」を大切にしたい
命の芽吹きを愛でる心 ◆千利休
山本兼一




「伊勢物語」への招待
黒鉄ヒロシ
130p
歴史街道・ロマンへの扉
十三
鶴田純也
134p
江戸の料理再現づくし
第九回 鰹の刺身・筍飯
向笠千恵子 料理再現・福田浩
136p
日本ふるさと紀行
第四回 静岡・松崎
写真・中塚裕 文・西澤健二
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。