雑誌
歴史街道 2014年6月号
今月号の読みどころ
「眠れる獅子」と呼ばれたアジアの大国・清に対し、日本は明治27年(1894)、乾坤一擲の戦いに踏み切りました。日清戦争です。日本にとって初めての対外近代戦争である日清戦争を、「侵略の始まり」とする見方もありますが、事実はどうなのでしょうか。
実はこの時の日本人の決断は、明治維新以来の欧米列強のアジア侵略に対する強烈な危機感と、それに対抗するために日本が近代化、
及び清国、朝鮮との提携を望んでいたことを知らなければ、決して理解できません。列強の侵略に背を向け、旧態依然とした政治体制を墨守する清国に、近代化の意味を知らせるべく日本は起ったのです。120年目の今、日清戦争の真実に迫ります。
第二特集は大河ドラマに登場中の武将「荒木村重の謎」です。
実はこの時の日本人の決断は、明治維新以来の欧米列強のアジア侵略に対する強烈な危機感と、それに対抗するために日本が近代化、
及び清国、朝鮮との提携を望んでいたことを知らなければ、決して理解できません。列強の侵略に背を向け、旧態依然とした政治体制を墨守する清国に、近代化の意味を知らせるべく日本は起ったのです。120年目の今、日清戦争の真実に迫ります。
第二特集は大河ドラマに登場中の武将「荒木村重の謎」です。
公式サイト |
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歴史服のボタンの掛け直し |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.89 |
松岡茉優 |
7p |
総力特集 あの戦いから120年 日清戦争 「列強の脅威」に立ち向かうために
総論 「有道の国」を目指して…日清戦争に込めた日本人の真の願い |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 連合艦隊の前に立ちはだかる巨艦「鎮遠」 |
20p |
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ビジュアル2 錦絵で甦る日清戦争名場面 |
22p |
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ビジュアル3 「眠れる獅子」との戦いへ! 日清激突の軌跡 |
26p |
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あの時、西郷隆盛が派遣されていれば…遣韓使節に込めた想い |
中西輝政 |
28p |
自主独立への道を自ら閉ざす…内乱に終始する朝鮮に思いは届かず |
呉善花 |
34p |
コラム1 日清戦争は義戦なり…内村、陸の想い |
39p |
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独立の精神は絶えず! 福沢諭吉「脱亜論」の真意 |
40p |
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清国の覚醒を促すために…川上操六が「秘策」の先に見ていたもの |
江宮隆之 |
42p |
コラム2 日清両軍の戦力比較 |
47p |
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年表・日本、清国、朝鮮…日清戦争へ至る道のり |
48p |
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全火力で玄武門を撃て! 立見の平壌攻略戦、そして乃木は旅順へ |
松田十刻 |
50p |
コラム3 マダ沈マズヤ定遠ハ…勇敢なる兵士たち |
55p |
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人材育成と西郷・山本の決断…黄海海戦でなぜ日本は圧勝したのか |
戸高一成 |
56p |
三国干渉、ロシアの侵略…「独立自尊」に賭けた日本人の戦いはやまず |
渡辺利夫 |
62p |
コラム4 日本は奮闘した…英女性旅行家が見た朝鮮改革 |
67p |
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カープをなくすな! 郷土チームを支えた「樽募金」 |
平塚七郎 |
70p |
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第3回 万八楼の大食い大会 |
文・絵 堀口茉純 |
74p |
荒木村重の謎 なぜ信長に叛いたのか
Q&Aで解く…抜擢理由は? 謀叛と脱出の真意は? |
小和田哲男 |
80p |
特別インタビュー 村重の心の揺らぎを表現したい |
田中哲司 |
86p |
懊悩の末の叛旗、そして有岡城脱出がもたらしたもの |
工藤章興 |
88p |
苦渋の決断、そして…村重人生年表 |
93p |
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巨頭会談の内幕 第5回 国際的不道徳の象徴「ヤルタ会談」 |
吉田一彦 |
94p |
真田昌幸 連戦記 立国篇 我、六道を懼れず 第13回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 竹村公太郎 |
114p |
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大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人 第2回 リゾートアイランドのもう一つの顔・グアム |
文・写真 井上和彦 |
116p |
あれから100年 「史上初の総力戦」第一次世界大戦から学ぶべきこと |
立木風人 |
122p |
江戸庶民の知的な遊び 洒脱に詠む! 「江戸っ子川柳」傑作選 |
選・解説 中江克己 |
128p |
歴史街道脇本陣 |
131p |
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歴史街道・ロマンへの扉 加悦鉄道 |
林宏樹 |
134p |
江戸の料理再現づくし 第22回 利休飯・伊勢豆腐 |
向笠千恵子 料理再現・福田 浩 |
136p |
近江花伝 第5回 霊仙山 「謎」に出会える地底旅行 |
写真・文 寿 福滋 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。