雑誌
歴史街道 2015年5月号
今月号の読みどころ
大江山に巣食う悪鬼を退治した源頼光の「童子切安綱」、源義経愛用の「今剣」、足利義輝が最期の闘いに用いた「三日月宗近」、二メートルを超す刃長の大太刀で敵の度肝を抜いた、真柄直隆の真柄太刀こと「末之青江」、触れた蜻蛉が真っ二つになった本多忠勝の「蜻蛉切」、桜田門外の変で井伊大老を討った「関孫六兼元」、新選組副長土方歳三の「和泉守兼定」…。古来、切れ味と美しさを兼ね備える日本刀は、武士にとって武器であるとともに、邪悪なものを祓い破り、生き方を映す神聖な鏡であり、己の魂そのものでもありました。武士たちは果たして愛刀に何を託したのか、乱世を生きた男たちの、生き方を支えた名刀に迫ります。第二特集は久坂玄瑞と坂本龍馬、それぞれの道を描く「玄瑞と龍馬」です。
公式サイト | ![]() |
---|
剣問答 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.100 |
石丸幹二 |
7p |
総力特集 刀剣と乱世 時代に挑んだ男たちの愛刀
序論 切れ味と品格ある美しさ…日本人はなぜ刀に魅せられるのか |
小笠原信夫 |
14p |
ビジュアル1 闘う男たちの愛刀 |
18p |
|
ビジュアル2 太刀・打刀の各部名称と役割 |
20p |
|
太刀と刀の違いは?名刀と業物は同じ?初歩からの刀剣Q&A |
小島つとむ |
22p |
◆童子切、鬼切、蜘蛛切 大太刀引っ提げ魔の棲む城へ…頼光と四天王、悪鬼を斬る |
梓澤 要 |
28p |
刀剣と戦い方(1) 太刀による一騎打ち 平安・鎌倉編 |
小笠原信夫 |
32p |
◆今剣、岩融、獅子王、鬼丸 義経・弁慶、鵺退治の頼政、北条時頼ゆかりの名刀たち |
藻田秋彦 |
33p |
刀剣と戦い方(2) 大太刀から打刀へ 南北朝・室町編 |
小笠原信夫 |
38p |
◆骨喰、蛍丸、小龍 尊氏、正成、阿蘇氏ゆかりの名刀たち |
39p |
|
◆末之青江、国安、青木兼元 巨大な真柄太刀の吶喊が、信長の十三段構えを突き崩す |
秋月達郎 |
40p |
刀剣と戦い方(3) 打刀・槍と足軽 戦国編 |
小笠原信夫 |
44p |
◆雷切、兼光、蜻蛉切、にっかり青江 戦国武将と合戦を彩った名刀たち |
46p |
|
◆大般若、へし切、鯰尾 剣豪将軍義輝、信長、秀吉、家康…天下人の名刀たち |
河島順一郎 |
50p |
索引◆特集に登場する刀 |
53p |
|
姿、地鉄、刃文…鑑賞のポイント |
54p |
|
ビジュアル3 全国「刀剣」所蔵館マップ |
56p |
|
「新刀」から「復古新刀」へ…江戸の名刀工たち |
58p |
|
◆虎徹、兼定、堀川国広 近藤、土方、沖田…新選組隊士の刀はどこまでわかるのか |
菊地 明 |
60p |
桜田門外、寺田屋事件と関孫六兼元 |
辻 明人 |
64p |
◆大兼光、一帯子、吉行 腰間三尺の秋水…志士の愛刀たち |
66p |
|
鍛練、造り込み、焼き入れ…日本刀を生み出す技 |
68p |
|
五箇伝と名刀工 千年の系譜 |
74p |
|
|
||
歴史街道インフォメーション |
73p |
玄瑞と龍馬 維新を目指したそれぞれの道
「今こそ草莽崛起の時」龍馬を飛騰させた玄瑞の思い |
河合 敦 |
79p |
ビジュアル 師・松陰の志を継ぎ、東奔西走の日々 |
82p |
|
「攘夷の防人」と「挙国の海軍」…歩む道は違えども |
楠戸義昭 |
84p |
長州を攘夷の先駆けに…非業に斃れても志は死なず |
松田十刻 |
88p |
コラム 京の日々から窺える玄瑞の横顔 |
92p |
|
|
||
レイテ沖海戦の内幕 第4回 一発の爆弾がもたらした災禍 |
吉田一彦 |
94p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇 第24回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
|
BOOKS・CINEMA |
112p |
|
この著者に注目! 深谷敏雄 |
114p |
|
大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人 第13回 「サクラ・サクラ」が人々に語り継がれる島・ペリリュー |
文・写真 井上和彦 |
116p |
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第14回 江戸総攻撃中止 |
文・絵 堀口茉純 |
122p |
南海に瞑れ リセナンの零観とカタリナ |
撮影、水中レポート 稲生薫子 |
126p |
歴史街道脇本陣 |
131p |
|
歴史街道・ロマンへの扉 高野山 |
林宏樹 |
134p |
文人がこよなく愛した味と店 第3回 チキン・レバー・クレオール 永井荷風 |
木内昇 |
136p |
四国百景 第4回 土佐の遍路道 二十四番札所から三十九番札所へ |
写真・文 藤田 建 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。