歴史街道
発売日
2021年11月6日
税込価格
790円
(本体価格718円)
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歴史街道 2021年12月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、〈日米開戦と真珠湾〉です。
令和3年(2021)12月は、日米開戦から80年に当たります。
本特集では、最新研究でわかってきていることを盛り込みつつ、日本とアメリカが戦うに至った経緯と、最初の戦いである真珠湾攻撃を整理するとともに、その実相に迫ります。
日米開戦と真珠湾攻撃については、これまで様々な疑問点が呈されてきました。
最終的に日本の背中を押すことになったハル・ノートには、米国のどんな意図が込められていたのか。日本の宣戦布告はなぜ遅れたのか。真珠湾攻撃は米国に見抜かれていたのか。イギリスは日米開戦をどのように捉えていたのか。山本五十六及び海軍の戦略とはいかなるもので、それはどう評価できるのか――。
これまで取り上げられてきた様々な疑問を、最新の知見で読み解くことによって、あの戦争はいかなるものであったのかを浮かび上がらせ、そこから現代に生きる叡智を学んでいきます。


特集2は、〈堀秀政・「名人」と称された男〉です。
織田信長と豊臣秀吉、二人の天下人に仕えた堀秀政。
実務に長け、武勇を誇り、上下の隔てなく、相手を思いやる心を持ちあわせた人物であったといいます。
彼は戦国の世をいかに戦ったのか。
「名人」との評価を受けた、彼の実像とは――。


特別企画は、〈日本の近代化に不可欠だった“御雇い外国人”列伝〉です。
明治初期、政府によって多くの外国人が招かれ、西洋の知識が日本に持ち込まれました。
彼らは教育、法律、医療などの各分野において、その後の日本に大きな影響を与えたのです。
「御雇い外国人」は、日本の近代化にどんな役割を果たしたのでしょうか。

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今月号の目次
チャーチル、満ちる ルーズな、ベルト
黒鉄ヒロシ
3p
特別インタビュー
ディーン・フジオカ
6p
特集1 日米開戦と真珠湾 80年目の真実
【総論】
この国は「どこで」「なぜ」間違ってしまったのか
戸部良一
12p
日米交渉、ハル・ノート、宣戦布告…
明暗を分けた「三つのターニングポイント」から読み解く
井上寿一
20p
ドイツはきっと敗れる――
開戦不可を訴え続けた?諜報の神様”
岡部 伸
28p
アメリカを参戦させよ! 英首相チャーチルの対米工作
渡辺惣樹
33p
【再検証】
連合艦隊司令長官・山本五十六の「戦略」「作戦」「戦術」
大木 毅
40p
【最新研究】
ハワイへの奇襲はどこまで把握されていたのか
小谷 賢
48p
特殊潜航艇で真珠湾へ――
「軍神」にならなかった男の生涯
松田十刻
54p
コラム 
最期まで日米関係に尽くした渋沢栄一

60p
特集をもっと知るための本

61p
特集2 堀 秀政 「名人」と称された男
信長・秀吉から信頼された「人柄」と「器量」
柴 裕之
104p
小牧・長久手の戦い――
秀吉の面目を守った?決断”
吉川永青
109p
特別企画
日本の近代化に不可欠だった?御雇い外国人”列伝
安藤優一郎
71p
連載 ほか
葛飾北斎だけじゃない!? 
?画鬼”河鍋暁斎のユーモラスな「絵本」の世界

66p



コイン&メダルにまつわる歴史の表と裏
第5話 天正遣欧少年使節

80p
連載 万、已むを得ず
第5回
幸田真音
82p
歴史街道伝言板

90p
BOOKS・CINEMA

92p
この著者に注目!
横山和輝

94p
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県
第28回 尼子経久×島根県「謀聖の贄」
今村翔吾
96p
知っているようで知らない「三十年戦争」のウラオモテ
宇山卓栄
114p
北条五代、最後の光芒――
氏規の韮山籠城戦
鷹橋 忍
118p
年間購読のご案内

125p
次号予告!

126p
歴史街道脇本陣

127p
ニッポンの「巨石」をめぐる
第3回 竪破山の太刀割石
写真・文 須田郡司
130p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。