月刊誌『ＰＨＰ』創刊75周年記念、『1日1篇「人生を成功に導く」 365人の言葉』を発売|

ＰＨＰ研究所では月刊誌『ＰＨＰ』創刊75周年に際して、2022年12月7日、『1日1篇「人生を成功に導く」 365人の言葉』を刊行します。本書は、創刊以来の膨大なアーカイブから、一流の執筆陣による心に響く感動の言葉、メッセージを厳選し、1日1話形式で365本掲載しております。

『1日1篇「人生を成功に導く」 365人の言葉』刊行にあたって

(本書「はじめに」より)

月刊誌『ＰＨＰ』は、1947年4月に松下幸之助によって創刊されました。戦後まもない1946年に「繁栄を通じて平和と幸福を（Peace and Happiness through Prosperity）」との願いをこめて設立されたＰＨＰ研究所の機関誌として、年齢や性別を問わず多くの方にお読みいただいています。雑誌の裏表紙をめくったところ（表3）にある「こころにひびくことば」は、毎号異なる方にご寄稿いただき、1964年から続いています（1971年までは「この人のこのことば」という連載タイトルでした）。毎号ここは必ず読むという方、このページを最初に読むという方も多い、人気連載です。
そして今回、『1日1篇「人生を成功に導く」365人の言葉』というタイトルで、一冊の書籍にまとめることになりました。読者のみなさまの人生の羅針盤にしていただけそうな言葉、成功の教科書になりうるような言葉を中心に収録しています。
『ＰＨＰ』では、読者手記をはじめ、いわゆる「市井(しせい)の人々」にも多くご登場いただいていますが、「こころにひびくことば」は、誰もが知っている著名な人や、あるジャンルにおける第一人者といえる人にご執筆をお願いしています。
どちらの言葉のほうが優れているということではなく、それぞれに、あるいは等しく、尊いものだと思います。
ただ、やはり「名を成した人」ならではの重みがある言葉だったり、私たちがよく知っているあの人がこういう言葉を挙げるんだ、と意外に感じたり、ということはあると思います。本書ではその中から、作家、経営者、アスリート、俳優、評論家、詩人、クリエイター、医師、音楽家、研究者、宗教家など、多岐にわたる分野から、365人の言葉を集めました。ストレートに心に響くもの、一ひねりあるもの、素朴なもの、学があるもの、ユーモアを感じるもの。耳が痛いもの、背筋が伸びるもの。背中を押してくれるような言葉もあれば、そっと寄り添ってくれるような言葉もあります。なかには言葉そのものの持つ力について言及したものもありました。
表題の言葉だけでも充分な力があると思いますが、それにまつわるエピソードやそこに寄せられた思いを読むことで、より理解が深まるように思います。
いずれにしましても、繰り返し、何度でも、ページを繰っていただけたらうれしく思います。『ＰＨＰ』のように長くお読みいただける一冊になれば幸いです。365日、一日一つずつお読みいただくのもいいでしょう。一巡したら、日々そのときにパッと開いたところを読む、というのもいいかもしれません。
その言葉が今の自分にどのように響くか。今までは特になんとも思っていなかった言葉が、急に心を揺さぶってくることもあるでしょうし、逆もまたしかり。同じ言葉であっても、共感の度合いや理解の深度が変わることもあるかもしれません。それはとりもなおさず、自分自身を映す鏡のようなものなのだと思います。
長きにわたる連載からよりすぐったものですから、すでに鬼籍に入られた方も少なくありません。ご本人の亡きあとも、言葉はこうして残る。本を開けば、いつでも会える。そのかけがえのなさのようなことにも、思いを馳せました。
本書の制作にあたり、再録を快く許可してくださった著者のみなさまに、この場を借りて御礼申し上げます。
2022年4月に創刊75周年を迎えた『ＰＨＰ』。2023年5月号で通巻900号となります。
1000号、そして創刊100周年をめざし、これからも発刊を続けてまいります。
読むとホッとする、励まされる、学びがある、新しい価値観を知る、悩んでいたことが解消する、モチベーションが高まる―さまざまなかたちで読者のみなさまにお役立ていただける「人生の応援誌」として、数多くの言葉を今後もお届けしていきたいと思います。
そして、月刊誌『ＰＨＰ』創刊75周年の掉尾を飾る本書『1日1篇「人生を成功に導く」365人の言葉』が、読者のみなさまの心を励まし、広く読み継がれる本となりますよう、願ってやみません。

2022年12月
ＰＨＰ編集長　丹所千佳