月刊「PHP」2025年8月号 裏表紙の言葉

夏が来た。気温がぐんぐん上がり、その暑さに心が折れそうな日が続く。そうして、ほどなく待望の夏休みがやってくる。1年にいろいろな休みがあるなかで、夏休みの意味合いは格別なものではないだろうか。

もしも夏休みがなかったとしたら、それはひと夏の季節が失われたに等しい。

それほど夏休みは可能性に充ちている。何かに挑戦する機会が持てる。日常から離れた時間を持つことで、心身をリフレッシュできる。家族や地域とのコミュニケーションがとれる。あるいは本当に何もしないことで、自分でも気づかなかった何かが発見できるかもしれない。旅行という小さな冒険ができるのも、夏休みの醍醐味であろう。

その結果、ストレスは消え、安らぎ、癒やしが増す。夏休み1番の効果は自己肯定感が高まることだとの説もある。

だから、夏休みは思い思いにやりたいことをやったほうがよい。近ごろは、仕事の質が変わって、休日なのに心ゆくまで休めない人が多いとか。そんな人こそ、よい仕事は、よい休みをとることから始まると考えよう。

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