蜂須賀小六
発売日
2001年08月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57529-2

蜂須賀小六
秀吉の天下取りを支えた男

著者 浜野卓也著 《作家》
主な著作 北条時宗』、『黒田官兵衛』、『吉川元春』(PHP研究所)
税込価格 586円(本体価格533円)
内容 尾張の土豪の頭目の身から、秀吉に仕えて運命が拓け、軍団の要となった蜂須賀小六。独自の才で天下取りを支えた男の生涯を描く力作。



 「夜盗の頭目」や「盗賊の首領」であったと語られることの多い蜂須賀小六。実は、これらの話は巷談によって流布した創作であり、実際の小六は、「秀吉動くところに、正勝(小六)あり」と謳われたほどの知略に優れた武将であった。

 小六は決して勇猛な武人であったわけではなく、その寛容な人柄で多くの人々を惹きつけ、緻密な情報収集能力と鋭い状況判断力で豊臣秀吉の天下取りを支えた。

 なかでも有名な秀吉の墨俣一夜城建設も、小六が命知らずの川並衆を従えて、的確に事を運んだことが成功の大きな要因であった。川並衆が小六の人柄に惚れ込んだからこそ為し得たのである。

 信長への隷属を嫌いながらも互いに認め合った秀吉に従属し、齢四十を超えてから出世の糸口をつかんだ遅咲きの武将、蜂須賀小六。信長・秀吉をはじめ、今川義元、斎藤道三、明智光秀、徳川家康など五英雄英傑がひしめく時代を、独自の才で堂々と生き抜いた男の真実の生涯を描く力作小説。