書籍
- 発売日
- 2006年01月23日
- 判 型
- 四六判上製
- ISBN
- 978-4-569-64697-8
滴(しずく)みちる刻(とき)きたれば 第四部
松下幸之助と日本資本主義の精神
著者 | 福田和也著 《慶應義塾大学教授》 |
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主な著作 | 『滴みちる刻きたれば 第一部~第三部』(PHP研究所) |
税込価格 | 2,200円(本体価格2,000円) |
内容 | 敗戦は松下幸之助をどう変えたのか? すべてを失った失意のどん底から高度成長、そして大往生までを描ききった本格評伝の完結編。 |
「よい製品を大量に、安く、水道水と変わらないぐらいの手軽な値段で提供することによって、日本はもとより世界から貧困をなくす」……これが松下幸之助が掲げた「水道哲学」という経営理念である。実際、今日の日本は世界で最も豊かな国になったといってもいい。しかし、松下幸之助は豊かさの追求だけで満足していたのか。むしろ豊かさがもたらす弊害や危険について、もっとも深く考えていたのではないか。その視点から、著者はあえて『滴みちる刻きたれば』という文学的タイトルをつけて、読者に問題提起したのが本シリーズ4部作である。
最終巻の本書は、戦後、GHQから追放命令を受けたあと、松下電器を再建し、国際企業に育て上げていく過程を克明に追うとともに、経営の第一線を退いてからつくった松下政経塾や幻となった新党構想などを描くことで、豊かさを実現した日本社会の病をいち早く見抜いた松下幸之助の深い危惧を明らかにした力作である。
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