源義経と静御前
発売日
2004年09月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66250-3

源義経と静御前
源平合戦の華 若き勇者と京の舞姫

著者 中島道子著 《作家》
主な著作 松平春嶽』(PHP研究所)
税込価格 734円(本体価格667円)
内容 稀代の英雄・源義経と絶世の舞姫・静御前――伝説化された二人の出会いと別れの物語を、生身の男女の人間ドラマとして描ききった力作。



 幼くして母・常盤御前と別れて鞍馬に入った遮那王(義経)は、やがて平家打倒を志して鞍馬を脱出、奥州平泉の藤原秀衡のもとへ身を寄せる。幾年を経て凛々しい若武者となった義経は、挙兵した兄・源頼朝と黄瀬川で対面。その後は先に上洛した木曽義仲勢を宇治川に破り、一ノ谷の合戦では鵯越えの奇襲で平家を屋島に追い落とした。

 颯爽たる英雄となった義経が絶世の舞姫・静御前と出会ったのは、一ノ谷の後、京の警備を任されていたときである。静の舞に母の面影を見た義経は、急速に彼女に魅かれていった。だが、兄・頼朝との関係が悪化するなかで、屋島・壇ノ浦と戦勝を重ねながら勘気を蒙り、義経は静を伴っての逃避行を余儀なくされるのだった……。

 歌舞伎や講談などで広く日本人に知られ、伝説化されてきた二人の悲劇の物語を、生身の男女のドラマとして血肉を通わせて描ききった力作小説。2005年のNHK大河ドラマ「義経」の世界が楽しくわかる本。