恋愛相談室

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※現在ご相談は受け付けておりません




別れた彼からの連絡が続いています
 はじめまして。アメリカからメールいたします。

 最近別れた彼(日本人ではない)のことで相談です。

 といっても、もうよりを戻す気は無いんですけど、彼の意図がわかりにくいので、井上香織先生のコメントをお伺いしたいと思った次第です。

 彼は2003年頭頃に、かなりとんでもない理由で突然離婚せざるを得なくなり、かなり傷ついたようです。

 そんな中で、2004年の夏ごろ私と知り合い、9〜10ヶ月ほどお付き合いしたのですが、お互いそれなりに楽しかったけど、将来を共にするには何かが足りない……という理由で別れることになりました。

 どちらかによる一方的な決断ではなく、二人ともほぼ同時に決断しました。

 別れを決めたのは、私の部屋でだったのですが、彼はかなり泣いていました。

 一方、私はそれなりに傷つきはしたけど、大分前から別れを考えていて心の準備ができていたせいか、涙は出ませんでした。

 私が、「も、会わない方がいいよね」と言うと、彼も「そうだね」と言いました。

 その数日後、彼の家に私が置いていた物を取りにいきました。そのとき彼は、今後とも連絡を取り続けたいと言いました。悪いことに、私と別れた直後に会社をクビになってしまった彼は、

「もし俺に連絡することがあったら、プライベートの連絡先にメールして。会社のアドレスはもう使えなくなったから。俺も、仕事見つかったら連絡するよ」

 と言いました。

 しかし、私が彼の家を出るときになってまた彼が泣き出したので、「そんなに悲しいなら、やっぱりもう連絡しない方がいいでしょう?」と私が言うと、彼も、「その方がいい」と言いました。

 別れて約3週間後、私は友人と前から計画していたヨーロッパ旅行に行くことになりました。

 しかしその数日前に彼からメールが入り、職探しでストレスが溜まっていること、私の旅行の無事を祈ること、そして最後に「写真沢山撮ってきてね」と書いてありました。私も、「帰ったら写真を見せてあげるね」と返事しました。

 今、旅行から帰って10日ほどになります。彼にはまだ連絡をしていません。

 彼に対するフィーリングが全く無くなったわけではないと思いますが、よりを戻す気が無いことには変わりありません。

 彼に「写真を見せてあげる」と言った以上、連絡すべきなのか、それとも潔く絶縁してしまうべきなのか、そして彼は実際のところ私にどうして欲しいのかわからなくて迷っています。

 長くなりましたが、宜しくお願いいたします。

(33歳・女性・会社員)

回 答
 遠いところから、このページにアクセスしていただき、ありがとうございます。

 こちらの「恋愛相談室」には、総数の約一割弱ですが、海外にいらっしゃる方からのご相談が寄せられています。

 そのメールを拝見するたびに、海外で頑張っていらっしゃる方たちが、胸に抱えた悩みのはけ口になれれば……少しでも力になれたらと思っています。

 さて。本題ですが……。

 かねてからお互いの心にあった別離とはいえ、彼の心にはまだ、あなたに対する“未練”と呼べる感情が残っているのだと思います。

 また、就職先がなかなかみつからず、あなたに甘えて慰めてほしい気分なのではないでしょうか。

 もしも、彼が単純にヨーロッパの街並みを見たいのであれば、プロの方の撮った写真集やDVDを購入すればいいことです。

 ただ……こんなにもあなたが迷っているということは、あなたが心のどこかに、彼があなたの前で流した涙やそのぬくもりを忘れられない気持ち、そして未来に希望をなくしつつある弱々しい彼の姿に゛情゛を感じてしまっているせいなのかもしれません。

 あなたからのお便りは「彼が実際のところ私にどうして欲しいのかわからなくて……」と結んでありましたが、あなたは、もうわかっているのではないかしら? と私は思います。

 彼がヨーロッパの写真を見たいわけではなく、あなたに逢いたいということを……。

 あなたがもう、彼のことを完全に吹っ切っているのなら、写真の約束は無視して絶縁するべきです。

 どうしても、その約束が気にかかるのであれば、プリントした写真を送ってもいいのではないでしょうか。

 いずれにしても、あなたの気持ち次第です。

 ただ……彼に逢ってしまうと、あなたのやさしさから、傷ついた彼のもとに戻ってしまうこともあるのかな……。


追伸。

あなたは、きちんと自立した女性です。

でも……迷っている部分もあることは、よくわかります。

また、なにかあったら、このページに連絡してください。


追伸・その2

 私が現在、連載中の携帯小説「さよならの向こう側」に登場する龍之介くんも、現在、留学中のロスでかなり辛い状況にある気配……・。一方、彼の音信を待ち続ける里桜にも、新しい展開が……という局面を迎えています。

 海外からは読めないかとは思いますが、おそらく来春あたり、本になるかと思います。

 ぜひ、読んでくださいませ。

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