秋山真之
発売日
2000年02月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57343-4

伝説の名参謀
秋山真之

著者 神川武利著 《作家》
主な著作 『竜の夢・尼子経久』(叢文社)
税込価格 943円(本体価格857円)
内容 明治日本が、その存亡をかけて臨んだ日本海海戦において、智謀をいかんなく発揮し、勝利の道を拓いた男の生涯を描く、長編歴史小説。



 無敵と謳われたバルチック艦隊がやって来る。東郷平八郎を司令長官とする、日本海軍の連合艦隊は、これをうち破ることができるのか??。これが、苦戦この上なかった日露戦争の、勝敗を決する、最も大きな分水嶺であった。国家存亡の危機に立った明治日本が、まさに背水の陣で戦った、「日本海海戦」。未だ伝説の如く語り継がれるその勝利に、日本を導いたのが、参謀・秋山真之である。彼は、ロシアを仮想敵国とした軍事情勢のもと、海外留学で見聞を広め、万巻の古書から、外国の書物までを読破し、壮烈な姿勢で、対露の海軍戦略を考案して行った。「日露戦争における海上作戦を通じて、さまざまに錯綜する状況を、その都度総合して行く才能にいたっては、実に驚くべきものがあった。彼はその頭に湧いて尽きざる天才の泉を持っていた」と、名参謀であった島村速雄も舌を巻いた。この一戦を戦うためにあったような、勇壮な生涯を描く長編歴史小説。