書籍
- 発売日
- 2001年03月01日
- 判 型
- 文庫判
- ISBN
- 978-4-569-57524-7
旅順
日露決戦の分水嶺
著者 | 柘植久慶著 《作家》 |
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主な著作 | 『北朝鮮軍ついに南侵す!』(PHP研究所) |
税込価格 | 607円(本体価格552円) |
内容 | 日露決戦における勝敗の分水嶺となった“旅順の戦い”。この一戦を膨大な史料をもとに、ドラマティックに再現した、長編戦記小説。 |
「私はロシア軍がヴィソーカヤ山と呼んだ二〇三高地の下に立ち、頂上を見上げたとき愕然としたものである。そこには二つの適度に距離を隔てた頂上があり、中央がはっきりした鞍部となっていて、守備側は、それぞれ相互支援が可能なのだ。あの児玉源太郎が陣頭指揮しても、かなりの苦戦を強いられたのは少しも不思議ではないと思われた。私は、この古戦場を訪れて、過去に経験したことのない印象を抱く。それはこれまでフィールドワークしてきた、200以上の古戦場では感じなかった、背筋の震えてくるような強い感激であった」――と、著者は、まえがきに書く。堅固な堡塁に強大な兵力、名実ともに「東洋一の要塞」である旅順。乃木希典率いる日本軍は、奮闘空しく、何度もはね返される。累々たる死傷者、苦悩する司令部……。一方、ロシア軍側でも、予想を上回る日本兵の勇戦に、緊張を募らせていた。日露戦争の勝敗を決めたと言われる激戦の全容を描く歴史小説。
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