日露戦争物語 6
発売日
2010年05月14日
判 型
文庫判並製
ISBN
978-4-569-67445-2

日露戦争物語 6
海外渡航篇

著者 江川達也著 《漫画家》
主な著作 日露戦争物語 1~3』(PHP研究所)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 新造艦受け取りのためイギリスの地に立った秋山真之。学生時代の盟友・南方熊楠と再会する。一方、朝鮮ではきな臭さが漂いはじめ……。



 明治26年、秋山真之は日本海軍がアームストロング社から購入した軍艦、「吉野」を受け取りに行く回航員となり、イギリスに旅立った。大英博物館を訪れた真之は、そこで意外な人物と再会する。その男の名は南方熊楠。真之とは8年ぶりの再会であった。熊楠は、19歳で日本を離れ、白人の強烈な人種差別に屈せず戦い続け、貧困の中、様々な研究に没頭していたのだ。馬小屋に住む小汚い東洋人・南方熊楠の論文は、世界一流の科学誌『ネイチャー』に掲載され、ヨーロッパの知の頂点・イギリス学会で一躍有名になり、大英博物館の正規会員にまで推薦されるまでになったのだが……激動の明治時代初期、それは後の傑物たちが頭角を現し始める時代でもあった──強大な力を持つ西洋列強諸国と対峙せざるを得ない状況で、その力を発揮し始める若者たちを描く明治の青春群像!! 大好評文庫版、待望の第六巻!!