歴史街道
発売日
2009年7月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2009年8月号

今月号の読みどころ

8月号読みどころ
豪州の北、ニューギニアの東に位置するニューブリテン島ラバウル。太平洋戦争中、連合軍はこの地を「竜の顎」と呼んで怖れました。竜に似た地形と、零戦隊の精鋭が待ち構えていたからです。日本海軍最強、ラバウル航空隊でした。そして昭和18年(1943)後半から19年にかけての、ラバウルのトップエースが岩本徹三です。総撃墜数202機は、日米を通じて戦争中最多の撃墜王でした。この時期、連合軍は連日数百機の大編隊で来襲、岩本らは性能で劣る零戦30機程度で邀撃していました。人員交代も機材補充もままならぬ中、岩本らを支えたのは「敵機は俺たちが落とす」というラバウル魂でした。苛酷な日々を戦い抜いた零戦乗りの、誇りと闘志を描きます。第2特集は立花道雪と高橋紹運です。

公式サイト
今月号の目次
ココロの撃墜王
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたいvol.31
北川弘美
7p
総力特集 最強の撃墜王 岩本徹三と零戦 「ラバウル航空隊」の誇りと不屈の闘志
総論 「零戦虎徹」の矜持を抱き、大敵に挑み続けた男
戸高一成
14p
ビジュアル1 
強敵コルセアを一撃離脱で撃墜!

20p
ビジュアル2 
岩本の愛機、零式艦上戦闘機52型

22p
ビジュアル3 
昭和18年11月20日、ラバウル邀撃戦

24p
初陣で四機撃墜! 中国戦線から機動部隊へ、エースへの道のり
七森武倫
26p
「自分の使命は上空直掩」珊瑚海で母艦を守り抜いた空戦の冴え
秋月達郎
32p
コラム1 
見るのではなく感じよ! エースの索敵術

37p
「敵機は俺たちが落とす!」海軍最強ラバウル航空隊、激闘の日々
松田十刻
38p
コラム2 
死闘を演じたライバル機たち

43p
ビジュアル4 
ともに闘い抜いた3タイプの零戦

44p
基地航空隊の名にかけて…戦友たちの遺志を継ぎ、果てなき死闘へ
松田十刻
46p
コラム3 
空戦は指揮官の判断1つ

51p
「一撃離脱」に徹した零戦撃墜王の合理的な戦い方
服部省吾
52p
西沢との空戦談義で見せた准士官の誇り

57p
ビジュアル5 
秘蔵写真に見る撃墜王の横顔

58p
誌上初公開! 遺稿ノートが語る空戦の真実

60p
戦艦大和の敵討ち、単機でB29撃墜…零戦とともに戦いはやまず
高橋文彦
64p
映画「空軍大戦略」を観る

70p
グラフィティ にっぽんの剣豪
95 中村半次郎
本山賢司
74p
特集 九州大友家を支えた名将2人 立花道雪と高橋紹運
大友に「鬼道雪」あり! 雷切を手に戦乱の九州をゆく
工藤章興
84p
頽勢の主家を支え、筑後制圧に挑んだ稀代の将2人
江宮隆之
90p
コラム1 
道雪の愛情を一身に受けたギン千代

95p
これぞ真の武士! 精強島津勢を相手に「義」を貫く
八尋舜右
96p
コラム2 
名将2人が惚れ込んだ大器

102p
マッカーサーが震えた日 レイテ沖海戦の真実 前編
吉田一彦
104p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
藤岡信勝

114p
司馬遼太郎が描いた名城

116p
愚忠の人・間宮林蔵が問いかけるもの
童門冬二
124p
歴史街道クイズ 「戦国検定!」

130p
特別付録 「本多忠勝」「零戦21型」イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード

132p
歴史街道・ロマンへの扉
与謝野
鶴田純也
134p
江戸のスイーツを食べ歩く
第19回 亀戸・船橋屋 くず餅
岸朝子(選) 逢坂剛(筆)
136p
大阪百景 摂河泉を紀行する 
第7回 中之島
登野城弘(写真・文)
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。