歴史街道
発売日
2014年5月7日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2014年6月号

今月号の読みどころ

「眠れる獅子」と呼ばれたアジアの大国・清に対し、日本は明治27年(1894)、乾坤一擲の戦いに踏み切りました。日清戦争です。日本にとって初めての対外近代戦争である日清戦争を、「侵略の始まり」とする見方もありますが、事実はどうなのでしょうか。

実はこの時の日本人の決断は、明治維新以来の欧米列強のアジア侵略に対する強烈な危機感と、それに対抗するために日本が近代化、
及び清国、朝鮮との提携を望んでいたことを知らなければ、決して理解できません。列強の侵略に背を向け、旧態依然とした政治体制を墨守する清国に、近代化の意味を知らせるべく日本は起ったのです。120年目の今、日清戦争の真実に迫ります。

第二特集は大河ドラマに登場中の武将「荒木村重の謎」です。

公式サイト
今月号の目次
歴史服のボタンの掛け直し
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.89
松岡茉優
7p
総力特集 あの戦いから120年 日清戦争 「列強の脅威」に立ち向かうために
総論 「有道の国」を目指して…日清戦争に込めた日本人の真の願い
童門冬二
14p
ビジュアル1
連合艦隊の前に立ちはだかる巨艦「鎮遠」

20p
ビジュアル2
錦絵で甦る日清戦争名場面

22p
ビジュアル3
「眠れる獅子」との戦いへ! 日清激突の軌跡

26p
あの時、西郷隆盛が派遣されていれば…遣韓使節に込めた想い
中西輝政
28p
自主独立への道を自ら閉ざす…内乱に終始する朝鮮に思いは届かず
呉善花
34p
コラム1
日清戦争は義戦なり…内村、陸の想い

39p
独立の精神は絶えず! 福沢諭吉「脱亜論」の真意

40p
清国の覚醒を促すために…川上操六が「秘策」の先に見ていたもの
江宮隆之
42p
コラム2
日清両軍の戦力比較

47p
年表・日本、清国、朝鮮…日清戦争へ至る道のり

48p
全火力で玄武門を撃て! 立見の平壌攻略戦、そして乃木は旅順へ
松田十刻
50p
コラム3
マダ沈マズヤ定遠ハ…勇敢なる兵士たち

55p
人材育成と西郷・山本の決断…黄海海戦でなぜ日本は圧勝したのか
戸高一成
56p
三国干渉、ロシアの侵略…「独立自尊」に賭けた日本人の戦いはやまず
渡辺利夫
62p
コラム4
日本は奮闘した…英女性旅行家が見た朝鮮改革

67p



カープをなくすな! 郷土チームを支えた「樽募金」
平塚七郎
70p
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で
第3回 万八楼の大食い大会
文・絵 堀口茉純
74p
荒木村重の謎 なぜ信長に叛いたのか
Q&Aで解く…抜擢理由は? 謀叛と脱出の真意は?
小和田哲男
80p
特別インタビュー 村重の心の揺らぎを表現したい
田中哲司
86p
懊悩の末の叛旗、そして有岡城脱出がもたらしたもの
工藤章興
88p
苦渋の決断、そして…村重人生年表

93p



巨頭会談の内幕
第5回 国際的不道徳の象徴「ヤルタ会談」
吉田一彦
94p
真田昌幸 連戦記 立国篇
我、六道を懼れず 第13回
海道龍一朗
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
竹村公太郎

114p
大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人
第2回 リゾートアイランドのもう一つの顔・グアム
文・写真 井上和彦
116p
あれから100年 「史上初の総力戦」第一次世界大戦から学ぶべきこと
立木風人
122p
江戸庶民の知的な遊び 洒脱に詠む! 「江戸っ子川柳」傑作選
選・解説 中江克己
128p
歴史街道脇本陣

131p
歴史街道・ロマンへの扉
加悦鉄道
林宏樹
134p
江戸の料理再現づくし
第22回 利休飯・伊勢豆腐
向笠千恵子 料理再現・福田 浩
136p
近江花伝
第5回 霊仙山 「謎」に出会える地底旅行
写真・文 寿 福滋
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。