歴史街道
発売日
2015年6月5日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2015年7月号

今月号の読みどころ

矢と願文を埴生八幡宮に捧げた木曾義仲は、声を上げました。何処からか飛び来った白鳩が、源氏の白旗の上を旋回しています。「これは神の遣いに違いない。者ども、我らは勝つぞ!」。寿永2年(1183)5月、史上名高い倶利伽羅合戦の始まりでした。幼くして父を討たれた源氏の御曹司は、信州木曾で成長し、平家打倒の令旨を奉じて挙兵。平家の大軍を次々と打ち破り、京へと突き進みます。傍らには常に四天王や巴御前の姿があり、彼らの固いつながりこそが、義仲軍の強さの秘密でした。その結束は、義仲が逆境に立たされても、微塵も揺るがなかったのです。主従を最後まで一つにした、木曾義仲という男の魅力とは何であったのかを探る特集です。
第二特集は「明治創業者ものがたり」です。

公式サイト
今月号の目次
『木曾最期』からの復活
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.102
鈴木京香
7p
総力特集 木曾義仲 「情」を重んじ、駆け抜けた驍将
総論 
「ともに同じ夢を追ってみたい」…情に殉じた武将が放つ優しい輝き
武久 堅
14p
ビジュアル1
奇跡の再会、そして最後の戦いへ

20p
ビジュアル2
馳せ参じる武士たち! 信濃から京を目指す

22p
駒王丸に従い助けよ…人並み外れた智略と決断力を育んだ木曾の日々
浅倉卓弥
24p
源平はなぜ誕生した? 源氏はなぜ一族で争った? 源平時代Q&A
上杉和彦
30p
ビジュアル3
終生の結束、同族の争い…義仲を彩る人々

36p
信濃の山河は我らの血肉ぞ! 敵の侵攻に源氏の白旗掲げ、若武者起つ
梓澤 要
38p
コラム1
大姫が慕った義高

43p
猿の馬場に誘き寄せる! 平家軍を粉砕した倶利伽羅峠の計略と恩人の死
高橋直樹
44p
命の恩人と右筆…義仲の運命を変えた二人

50p
以仁王に報いたい…真っ直ぐな思いを翻弄した後白河と頼朝の権謀術数
樋口州男
52p
コラム2
なぜ北陸宮の皇位にこだわったのか

57p
兼平の身を案じた一瞬…湖畔に主従は散れども、魂は鳰と化して蒼空へ
秋月達郎
58p
武蔵、信州、越中、加賀、近江…義仲の足跡を追って
文・写真 伊藤悦子
64p
より深く知るための本

73p
明治創業者ものがたり 近代日本を牽引した「ものづくり」の魂
世の中に役立つ商品の発明こそわが使命 田中久重
松田十刻
78p
廉価な国産オルガンを全国の小学校に 山葉寅楠
江宮隆之
82p
ビジュアル
田中久重の最高傑作…「万年自鳴鐘」

86p
国産の良さを、信頼される商品を…創業者たちの挑戦

88p
コラム
創業の思いを託した看板商品

92p



レイテ沖海戦の内幕
第6回 誰のための戦いであったのか
吉田一彦
94p
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇
第26回
海道龍一朗
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
片倉佳史

114p
大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人
第15回 帰還せず、独立のために戦った男たち・インドネシア
文・写真 井上和彦
116p
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で
第16回 鯨現わる
文・絵 堀口茉純
122p
世界文化遺産への登録が勧告された! 
いま「軍艦島」は何を語るのか 廃墟が伝える歴史の記録
田中次郎
126p
歴史街道脇本陣

131p
歴史街道・ロマンへの扉
姫路城
林 宏樹
134p
文人がこよなく愛した味と店
第5回 花菱・鰻丼 斎藤茂吉
木内 昇
136p
四国百景
第6回 土佐 高知城と日曜市
写真・文 藤田 建
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。