リーダーズクラブ [PHPくらしラク~る 2011年8月号]

かしこい節約レシピ
パンの耳で「巻き寿司」
ペンペン草・長崎県・パート
 ある日、サンドイッチを作ったときに出たパンの耳を、娘がレタスで巻いて食べていました。それを見て思いついたのがパンの耳巻き寿司です。
 パンの耳はサンドイッチを作るたびに冷凍してためておき、使うときに半分の長さに切ります。具にするのは、主に残り物。家にあるものを何でも使います。我が家の定番は、からあげ、焼き豚、ハム、ツナのマヨネーズあえ、スライスしたゆで卵など。キュウリ、トマトのスライスなどの野菜も準備します。
 これらの具を、パンの耳と一緒に、サンチュかレタスで手巻き寿司のように巻いて食べます。
 残ったおかずが一掃できるし、子どもたちにも好評で、この料理を食べたいがために「サンドイツチを作って耳をためよう」と子どもがせがむほどです。

かしこい節約レシピ
ありあわせドリア
ドラミ・鳥取県・主婦
 子どもから、ドリアを食べたいというリクエストが出たので、余りものでドリアを作ってみました。
 昼の残りごはんと、冷蔵庫に入っていたにんじん、タマネギのみじん切りでピラフを作り、 耐熱皿へ。その上に、チーズをたっぷり乗せて、オーブンでこんがり焼いて完成です。「余りもので作った節約レシピだわ」と、ホクホク気分で食卓に乗せました。
 子どもは「ホワイトソースが乗ってないよ」と文句を言いながらも、おいしそうに食べていました。改良を加えつつ、ありあわせの食材でまた作りたいと思っています。

かしこい節約レシピ
ショウガと蜂蜜は名コンビ
あんあん・神奈川県・家事手伝い
 料理によく使うショウガですが、余らせてしまいがちです。残ったショウガをすぐに使う予定がないとき、私はショウガの蜂蜜漬けを作ります。
 作り方は簡単。空き瓶に刻んだショウガを入れ、蜂蜜をたっぷりかけてしばらく置くだけ。ショウガはまろやかな味になり、蜂蜜もやわらかい甘みに変わります。ヨーグルトや飲み物に入れたり、トーストに乗せたりと活用しています。
 ショウガ一かけで、ちょうどよい量の蜂蜜漬けショウガができます。ぜひ試してみてくださいね。

ちょっと笑える失敗談
ゆるせない発言
けちこ・福岡県・主婦
 野菜の苦手な9歳の息子が、ブロッコリーを食べ残していました。
 「一つでいいから食べなさい」と言うと、「シンでいい?」という返事。私はかっとして「死んじゃだめ。嫌いなもの食べても死んだりしないよ! 死ぬなんて言ったらだめ!」と言いました。すると息子は不思議そうに、「お母さん何で怒ってるの? シンじゃダメなの?」と。
 そこでやっと、「芯でいい?」という意味だと気づきました。
 主人も娘も笑っていましたが、息子は最後まで私がムキになった理由がわからなかったようです。

ちょっと笑える失敗談
格安パインのワナ
サックリしっとり・愛知県・主婦
 一人暮らしをしていた頃、毎日会社にお弁当を持って行っていました。ある日の買い物で、果物が高かったので、他に何かデザートになりそうなものはないかと、スーパーの中を探していました。すると、冷凍コーナーにお買い得なパイナップルが! 喜んで買って帰り、早速翌日のお弁当に持って行きました。
 でも、お昼休みにうきうきと容器のふたを開けたとたん、絶句。そこには果物の姿はなく、黄色い液体がちゃぷちゃぷと……。そうです。冷凍パインだと思い込んで私が買ったものはパインアイスだったのです。そばに冷凍みかんもあり、買うときは疑いもしませんでした。
 誰にも見られないように慌ててその液体を飲み干しましたが、パインジュースを見るたびにこの“事件”を思い出します。

ちょっと笑える失敗談
なお・京都府・主婦
なお・京都府・主婦
 娘が通う幼稚園の夏祭りの日、私ははき慣れた薄手のコットンパンツで参加しました。擦り切れかけてはいますが、涼しいはき心地が気に入って愛用していたものです。
 ところが、お祭りの後に立ち寄った病院で、先生から、
 「ズボン、後ろ破れているからカバンで隠して帰り」
 と耳打ちされてびっくり。帰宅後確認すると、お尻の下が二カ所破れていました。動いたら下着が見えそうな感じです。
 この状態で一体どれくらいの時間過ごしていたのでしょうか……。思い出しても赤面です。

最近、感動した出来事
店員さんの機転
 先日、主人とラーメン屋さんに入ったときのこと。まず、冷たいお茶が運ばれてきました。注文を済ませた私は、食後に飲む薬を、忘れないようにテーブルの隅に準備しておきました。
 すると、料理を運んできた店員さんが、「お薬を飲まれるようなので、お水を持ってきました」とコップを置いて行かれました。薬はお茶で飲もうと思っていたので、思いがけない心遣いがとてもうれしかったです。
 機転を利かせて人のために何かをしてあげるというのは、自分自身なかなかできないことです。人の温もりを感じるできごとでした。

最近感動した出来事
できることは自分で
飯塚深雪・愛知県・主婦
 冬に帰省して、一人暮らしをしている80歳過ぎの叔父に会いました。叔父がよろめきながら布団を敷こうとしているので、つい「手伝おうか?」と声をかけたところ、「自分でやるからいい。できることは自分でやらないと、できなくなるから」との答え。私は、「ホントだ。親切のつもりで言ったけど、間違ってた」とはっとしました。
 自分にできることは自分でする。こんな当たり前のことを、私はどこかで忘れていたように思います。そういえば、子どもたちに対しても、できるまで待つことや見守ることができずに、世話を焼くことを愛情だと思い込んでいた節があります。叔父のひと言で、そんなふうに自分を振り返りました。
 今、ボランティアで高齢者の学習療法に参加していますが、なるべく黙って様子を見守るように心がけています。

私の元気の源
主人の実家で外食気分
ふたりのママ・福島県・主婦
 月に2、3回、家から車で15五分ほどのところにある主人の実家に遊びに行きます。すると、必ず昼食か夕食をごちそうしてもらえます。義母は料理上手で、毎回「これでもか」というほどの品数と量が。おなかいっぱいになるうえに、余ったものはお土産にいただいて帰ります。この「外食」が私の元気の源です。
 食べさせてもらった分、つもり貯金をしているので、いつかそのお金で温泉旅行へ招待するのが私の目標です。