リーダーズクラブ [PHPくらしラク~る 2012年2月号]

私の節約術
衝動買いにサヨナラ
スマイル・愛知県・主婦
 以前の私は、セールとなれば目の色を変えて、あれもこれもと買いに走っていました。気がつけばバッグや靴、服が山のようにあまり、収納しきれない状態に……。あるとき、安いというだけでやみくもに買い込んでいたことを反省して、今では必要な物だけを買うことにしています。
 服は年に2回のセールで買うのみ。靴やバッグも、今ある物をとことん使い古してから処分し、その後本当に欲しい物だけを厳選して買っています。
 この気づきで、めっきり浪費が減り、毎月の家計も黒字になりました。物がやたらと増えなくなり部屋が片付いて、気分的にもスッキリしました。衝動買いとサヨナラして、少し成長したようです。

私の節約術
大事な物を長く使って
椿・北海道・主婦
 以前流通業界で働いていたので、世の中は「買わせる仕掛け」であふれていると肌で感じていた。その後、本当に必要な物にしか投資しない夫と結婚した。二人の節約ルールは、「代用できる物はナシで済ます」「古い物を大切にする」の二カ条だ。
 カフェ店主にコーヒーの淹れ方を教わったら、コーヒーメーカーはいらない。トーストはコンロの魚焼き器で焼く。流行の保温調理も、厚手の鋳物鍋・新聞紙・バスタオルで済ます。
 古い物もたくさんある。中国茶用ポットは夫が高校時代から愛用していた物。祖母から母へ、そして私へと受け継がれた昭和レトロな鏡台は、取っ手の一部を直して使っている。婚約指輪の代わりに、夫の祖母が大切にしていたトパーズの指輪を譲り受けた。その代わり、結婚指輪は好みの物を厳選した。
 家族から受け継いだ物と二人で選んだ物を大切にするシンプルな暮らしで、家計を守っていく。これが私の節約生活だ。

私の節約術
「買わない日」のススメ
ボスくん・岩手県・主婦
 私のとっておき節約術は、週に何日か「買わない日」を設けることです。
 週のうちに何も買わない日があると、冷蔵庫の中の物で何ができるかなあと工夫して、色々なお料理を作るようになります。一つの食材がなくても、今ある冷蔵庫の材料で代用すればだいじょうぶです。
 ちょくちょくお財布からお金を出していると、一つひとつの出費は小さくても、意外とたくさんお金を使ってしまっていることが多いんですよね。買わない日、つまりお金を使わない日が続くと、なぜか得をしている気分になり、「今日もお金を使わないようにしよう!!」と思います。「買わない日」をぜひ、設けてみてください。

フリートーク
我が家でお寿司屋さん
きんさん・滋賀県・主婦
 娘の10歳の誕生日に、家で一日限定のお寿司屋さんを開きました。
 板前は私。お客は主役の娘に二歳の息子、主人を合わせた三人のみです。「お客様! 何にしましょう!」と威勢よく声をかけ、手作りのお品書きを手渡しました。数種類の刺身や卵焼きを用意し、娘の好きなポテトフライもメニューに載せておきました。
 娘はウキウキとした良い笑顔でメニューを見て、「じゃあマグロ!」。目の前で寿司を握り、娘のお皿へ載せると、一口食べて「おいしい!」と満面の笑みになりました。
 楽しい雰囲気に息子も大はしゃぎ。三人から次々と注文を受け、お寿司屋さんは大好評でした。「お母さん、今日はありがとう」と言ってくれた娘の言葉が、うれしかったです。

フリートーク
思い出の絵本
みみ子・石川県・団体職員
 30年以上も前に読んだ『おばけ桃の冒険』という本が、某経済紙で紹介されていました。難しい新聞と楽しい児童書という意外な組み合わせにびっくりしましたが、記事を見て幼い頃の記憶が甦りました。
 小学生の頃、表紙に描かれたジューシーでおいしそうな桃が気に入って買い、一気に読みきりました。長い間本棚にあったのですが、いつ手放したのか、今は手元にありません。子どもが小さいときに読ませてあげればよかったなあと思います。
 あの懐かしいピンク色や、読んだときのあたたかくてやさしい気持ちが思い出せて、小さい頃の自分に出会えたような、HAPPYな出来事でした。

フリートーク
挨拶ちゃんとできてるよ!
ベルガモット・茨城県・主婦
 先日、小学3年の息子が、ビニール袋に入った野菜を持って学校から帰ってきました。
「それ、どうしたの?」と息子に聞くと、「通学途中に住んでいるおじさんが僕にくれた」と言います。詳しく聞いてみると、普段から登下校時に出会う年配の男性で、「いつも自分から元気に挨拶してくれておじさんはうれしいよ。ありがとう」と言って息子に野菜を下さったそうです。
 家では声をかけても生返事だったり、知らんふりをすることもある息子ですが、外では近所の人にも自分から挨拶できているんだなあと、我が息子ながら誇らしく思いました。息子の行動を直接ほめてくださったその男性にも感謝しています。

聞いて聞いて! 私の家族
生意気な息子たちだけど
緑ちゃん・福島県・主婦
 私には4人の子がいます。20歳、18歳、16歳、11歳と成長し、去年の春からお弁当を4個作るようになりました。毎朝バタバタと大忙しです。
 ところが、高校1年の息子は、自分も時間ギリギリまで準備をしているにもかかわらず、「弁当もっと早く作って」と捨てゼリフを吐きます。お弁当を早く作ってくれればもっと早く学校に行けるんだよな~、と言わんばかりの態度。私は腹を立て、「息子にこんなこと言われるなんて!」と心の中でつぶやくことになります。
 実は、こんなときのために、リビングの目立つところに4人の赤ちゃん時代の写真を貼っています。子どもが生意気な言動をするたびにその写真を眺めて、「でも、こんなにいとおしい時期があったんだからな~」と思い出すのです。すると、気持ちがすっと落ち着きます。
 4人の子育ては大変。でも、子どもたちのおかげで私自信も成長させてもらっています。そう思って、「ありがとう」と感謝の気持ちで一日を終えるのが、私のいつものパターンです。

聞いて聞いて! 私の家族
夫のボイストレーニング
うさぎちゃん・岐阜県・主婦
 先日、主人に「あなたの声はやっぱりステキね」と言ったら、主人は「喉をきたえているからだよ」と答えました。私に内緒でどんなトレーニングをしているのかと思ったら、「毎日アルコールで消毒してきたえているんだ」と言うのです。思わず笑ってしまいました。
 家計にはよくない晩酌ですが、大目に見ようと思います。

ちょっと笑える失敗談
仲直り大作戦
ドッキリ仮面・福島県・主婦
 もう10年も前のことですが、忘れられない失敗があります。
 あるとき、つまらないことで夫婦喧嘩をして、お互いに口をきかず3日が過ぎました。そこで一計を案じた私。主人が帰る頃、門の脇に隠れていて驚かしてやろう、そして仲直りしようと心に決めました。
 夕飯に主人の好物を用意して帰宅時間を待ち、家にあった仮面ライダーのお面をかぶって門の脇にかがみました。そこに、コツコツと靴の音。「帰ってきた!」と思った私は、「ワアッ」と大きな声を出して門の外に飛び出しました。すると、「うわっ、びっくりした! 何ごとですか!?」というリアクションが……。なんと、それは見も知らぬ別人だったのです。
 主人はその後10分くらいで帰ってきましたが、怒られそうなのでこのことは話さず、ただ、「おかえりなさい。この間はごめんね」と言って仲直りしました。あの日のことは今もヒミツです。