おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2011年7月号]

使うための収納にして暮らしを快適に

　片づけてもすぐに散らかってしまう部屋を見てうんざりしているなら、今こそ収納を見直すチャンスです。
　整理・収納に悩む人の相談を数多く受けてきた収納カウンセラーの著者が、収納の基本的な考え方を教えてくれるのが本書。「ものは使うためにあり、収納の目的は“ものを使いやすくしまうことにある”というのが持論です。それには、「出す」「しまう」のアクションを減らす工夫も必要なのだとか。
　例えば、ダイニングテーブルで家計簿をつけることが多い場合。ノートと筆記用具を一つのトレーにまとめ、ダイニングの椅子に座ったまま取れる場所に置いておけば、出すのも戻すのも簡単。思い立ったときにサッと作業ができ、余計な労力がかかりません。
　確かに、ものが遠くにあったり点在していると、準備するのが面倒になり作業を先延ばしにしてしまうことがあります。となると、ものだけでなく家事もどんどんたまっていき、整理する時間もなくなって……と悪循環に。「出す」「しまう」を簡単にすることは、日々の暮らしにも大きく影響してくるのです。
　具体的な整理・収納の方法は、五つのステップに分けて部屋別に提案してくれているので、気になる所から始められます。「なんとかしたい！」と思う場所からトライして、今度こそスッキリ片づいた部屋にしましょう。

家を素敵にデコレーションしよう

　「おしゃれな部屋にしたいけれど、自分のセンスに自信がない」という方は、この本をどうぞ。鳥かご、キャンドルスタンド、アクセサリー……女性の心をくすぐるアイテムで、お家を上手に飾り付けるコツが満載です。
　ウエディングの装飾も手がける著者だけあって、小物使いはさすが。アンティーク風の大人可愛い部屋を目指す人には、特におすすめのバイブルです。

手づくりのもので心休まる空間に

　ブログで人気の著者の暮らしには、手づくりを楽しむヒントがいっぱい。布テープを巻きつけたハンガーやレースを貼ったランプシェードは、簡単なのにしゃれていて思わず真似したくなります。
　あなたも手づくりのものに囲まれた、温もりのある優しい暮らしをしてみませんか。

キッチンを演出するこだわりの道具

　カウンター七席だけのゴハンとお菓子のお店、「かえる食堂」を営む料理家のエッセイ。食材や道具への愛着が伝わってきます。
　デザイン、使い勝手ともにこだわった道具は、どれも魅力的で、無造作に棚やテーブルの上に置いておくだけでも素敵。64品の心がほっこりする料理のレシピも参考になります。