おすすめの本 [PHPくらしラク~る 2012年3月号]

「心を強くする」7つの扉
宇佐美百合子
三笠書房
定価1260円(本体1200円)
やさしく寄り添ってくれる本

 心穏やかに暮らしたいと思っていても、日常の小さなトラブルから人間関係のいざこざ、人生を左右する大きな出来事など、私たちの生活にはいろいろなことが起こります。時には「どうしていいのかわからない」と落ち込んでしまうこともあるでしょう。
 この本は、心理カウンセラーとして活躍する著者が、そんな状況からできるだけ早く立ち直ってほしいという思いを込めて書いた本です。タイトルになっている「扉」というのは、暗い気持ちから抜け出すための出口のこと。心の持ち方を変えるための7つのヒントを参考に、明るい未来へと続く扉を開けて一歩前に踏み出して、という願いが込められています。
 本書で取り上げられている悩みは、「過ぎたことをクヨクヨ考えてしまう」「がんばっているのに報われない」といった多くの人が共感できるものばかり。その悩みに、著者が丁寧にアドバイスしていきます。
 例えば、失敗をして落ち込んだ時は、「どうしたら同じことをくり返さないで済むの?」と語りかけてみようと提案。そうすることで、「なぜあんなことをしてしまったのだろう」と過去に向いていた気持ちを未来に向けられるそうです。
 温かな励ましの一つ一つが心に響き、ページをめくるたびに心が強くなっていくような気持ちになります。つらい時はこの本を開いて、笑顔を取り戻してください。

無駄なく、豊かに、美しく生きる30のこと
加藤ゑみ子
ディスカヴァー・トゥエンティワン
定価1785円(本体1700円)
心豊かに生活するヒント

「きちんと暮らす」と聞くと、窮屈でストレスがたまりそうですが、実はその逆。インテリアの専門家である著者は、身のまわりを整え、自分なりの生活ルールを設けることで生きやすくなると言います。
 そのルールとは、「使い切る」「便利さから脱却する」といった簡単に実践できること。心のゆとりは、小さな工夫から生まれるのかもしれません。

手づくり歳時記12か月
宇田川一美
幻冬舎エデュケーション
定価1260円(本体1200円)
日本の行事を暮らしの中に

 色紙やストロー、紙袋のような身近なものを使って季節の飾りをつくり、日本の行事をもっと楽しもうというハンドメイドブック。木のスプーンでつくったおひな様や丸シールでウロコを表現した鯉のぼりなど、見ているだけでワクワクする作品がいっぱいです。
 子どもと一緒につくって、心和むひとときを過ごしてみてはいかが。

体がよろこぶ! 旬の食材カレンダー
まめこ
サンクチュアリ出版
定価1260円(本体1200円)
旬の食材でパワーをチャージ

 元気が出ない時に見直したいのが毎日の食事です。旬の食材は安くて味もよく、栄養満点なので上手に取り入れたいもの。そこで役立つのがこの一冊です。
「いちご摘み」や「野草摘み」といった旬の食材探し体験をイラストと写真で面白くまとめながら、季節の食材とレシピを教えてくれます。美味しく食べて元気も補給しましょう。