おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2013年11月号]

行動すれば、運気も変わる

世の中には、特別何かをしているわけではなさそうなのに、なぜかすべてうまくいく人がいます。一方で、頑張っても結果が出ない人がいるのも事実。そのカギを握るのは自律神経だと述べるのは、自律神経研究の第一人者である著者です。
自律神経のバランスがいいほど、その人が持つ心と体の能力が発揮でき、幸運を引き寄せる人になれるといいます。自律神経の乱れをなくすには「ゆっくり動く」ことが基本で、いつもの六〇％の速さが目安。試してみると、呼吸が深くなり気分が落ち着くのを実感できます。と同時に、普段いかにセカセカと動いているかに気づかされます。さらに著者は、そもそも私たちは生きているだけで幸福なのだと訴えます。確かにそう意識すると、不思議と心が軽くなってくるようです。
印象的なのは、片付けと運の関係性を分析した記述。片付いてストレスがない状態は自律神経にいい影響を与える――、つまり片付ける人は医学的にもうまくいく人なのだといえるのです。かといってバタバタと一気に片付けては逆効果。「一日一カ所、二十分以内」で、自律神経を乱さずゆっくりやるのがコツなのです。
運がよくなりたいと望んでいるなら、本書の中から「ピンときたもの」をまず一週間続けてみましょう。七日後には毎日が充実して感じられるといいます。自分の意識を変えながら、幸運をつかんでください。

輝く人の日常から学ぶ

親しみを込めて「広告界のビッグママ」と呼ばれる著者は、七十歳の現役PRプロデューサー。自らの人生を振り返り、日頃の心がけについてまとめたのが本書です。
大切にしてきたのは「小さなハッピー」への感謝。幸運はささやかな喜びを積み重ねた先に訪れるという言葉に励まされます。人生の先輩をお手本に、運を引き寄せましょう。

心癒されるイラストも楽しい

最近ついてないなと感じたとき、本書がおすすめです。考え方や行動を変えて、なりたい自分になる方法を心理カウンセラーが伝授します。
「愚痴のかわりに大丈夫という」「自分をほめる」など、すぐにできるものがズラリ。どんな習慣も二十一日間続けると自分のものになるというアドバイスを胸に、今日から始めてみませんか？

肉や魚のかわりに野菜や乾物などのヘルシー食材を使ってボリュームアップする、「かさ増し」アイデアを紹介。管理栄養士でありフードコーディネーターでもある著者が伝授するレシピは、栄養面でも満点です。
つくねにハンペン、しょうが焼きにナスをプラスするなど、カロリーを抑える工夫の数々。食べ過ぎが気になる秋、健康運アップにも。