おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2010年10月号]

モノとの付き合い方をしっかり見直そう

　私たちはモノがなければ生活できません。でも増えすぎたモノのせいで、かえって不便になってはいませんか？
　いつの間にかモノが増えて片づかずに困っている人に、ぜひ読んでいただきたいのが本書です。生活コーディネーターの著者が綴るこの本には、モノ選びの基準やモノを増やさないアイデアが、衣、食、住生活に分けて提案されています。
　この本の中で、「かもしれない」を禁句にしようと著者は言います。「いつか着るかもしれない」　「いつか使うかもしれない」。そうしてとっておく一つひとつは小さなモノでも、積み重なると膨大に。便利なモノも、持ちすぎるとすべてをすぐ使えるようにしておくのは無理です。手に入れるときは必要だと思ったモノも、しまいこんで忘れてしまえば不要なモノに。そうして不要なモノが増え続けると、家はいっこうに片づきません。
　モノを置くスペースを定め、そこに入る数以上は持たない、消耗品のストックは一つだけと決めるなど、押さえたい基本ルールをわかりやすく説明してくれています。著者自身の生活経験をもとにした「モノとの付き合い方」のヒントは、「なるほど！」と納得させられるものばかり。
　この本を参考にモノに対する意識を変え、気持ちのよい快適生活を実践しませんか？

好きなモノを集めて和みの空間に

　フードコディネーターの著者が、神奈川県の逗子で夫と経営する喫茶店「coya」。その奥にあるのが、思い入れのあるモノだけを集めた雑貨店「coya no oku」です。お店でのことを中心に、著者の日常が美しい写真と飾らない文章で紹介されています。
　この本からは、お気に入りのモノに囲まれて暮らす幸せが伝わってきます。あなたの「好き」も見つかるかも。

散らかる家にもう悩まされない！

　「家が散らかるのには、心にも原因がある」。そう述べるのは、掃除好きが高じて整理収納アドバイザーになった著者。モノを整理する前に、心の整理をすることが大事なのだそうです。
　あなたの片づけに関する悩み、疑問をスッキリ解決してくれます。ページを開くたびに、片づかないイライラが解消されるでしょう。

片づけを無理せず楽しくする工夫

　本や雑貨の制作などを手がける二人組の創作ユニットが、毎日がワクワクするようなお片づけ術を披露。イラストや写真がふんだんに使われているので、見るだけでも楽しめます。
　分類して可愛いラベルを貼ったり、海外のお菓子のカラフルな段ボール箱を利用したりと、真似したくなるアイデアが満載です。