おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2011年12月号]

　シンプルな生活に憧れながらも、家の中には物がゴチャゴチャといっぱい。「どうしてこんなに増えてしまったの？」「なんで捨てられないんだろう？」と思うことはありませんか。
　そんな疑問に、アメリカで活躍する片づけコンサルタントが答えてくれます。著者は、「物にしがみつくのは不安の表れ」だと指摘。新しい商品が欲しくなるのは、それがなければ豊かな生活が送れないような気持ちになるから。手に入れた物を簡単に手放せないのは、自分の一部が失われてしまうように感じるからだとか。私たちのまわりに物が増えてしまうのは、心の揺らぎが原因なのです。
　でも、そうして大事に抱え込んでいる物の75パーセントは、使っていない「ガラクタ」だとも言います。物は使わなければ、持っている意味がありません。そんなガラクタを思い切って処分し、新しい生き方を見つけましょう、というのがこの本のテーマです。
　著者が手がけた家の実例も多く取り上げられており、気持ちを整理し、物を捨てる方法がまとめられています。具体的に何をしたらいいのかがわかりやすく書かれているので、やろうという気になります。この本を参考に暮らしを見直して、本当に必要な物だけ残しましょう。そうすれば、理想のスッキリ生活はきっと手に入ります。

　家事上手なドイツ人の母を見習い、快適に暮らすために自分なりの約束事を決めて生活している著者。やさしい語り口の文章と美しい写真で日常生活を切り取りながら、そのルールを紹介します。
　ルールと言っても、「掃除のしやすさを考えて物を置く」といった簡単なものばかり。少ない物でセンスよく暮らすヒントが詰まっており、手元におきたい一冊です。

書くことで生活を見直し、スリムに

「時間とお金と省エネのバランスを上手にとると、楽しいシンプルライフが実現する」、そう述べる節約アドバイザーが勧めるのは、生活リストを作ること。
　お金の使い方や今ある物、日々の行動を書き出すことで客観的に物事を判断でき、ムダを省けるのだそうです。節約＝我慢という思い込みも捨てられます。

シンプルに素材の旨みを引き出す料理

　健康オイルとして人気のオリーブオイルをうまく使えば、シンプルな料理も美味しくおしゃれに大変身！
「大豆のガレット」や「れんこんにカリカリソテー」のような身近な材料で作れる料理の他、オイル漬けなどストックできる料理が充実しているのも魅力です。冷蔵庫にある食材を華麗に変身させましょう。