おすすめの本 [PHPくらしラク~る 2013年2月号]

どんな時だって、あなたは豊かになれる 幸福の値段
吉川美有紀 著
メディアファクトリー
定価1,260円(本体1,200円)
お金の不安が消え、元気が出る


いくら頑張っても、毎月のやりくりには限界があります。そこで、家計の計算を少し休んで、お金とのつきあい方について考えてみませんか。

本書では、ライフコーチでありファイナンシャルプランナーでもある著者が、幸せに暮らす方法を示しています。「使えるお金の額が幸せを決めるわけではない」と述べる著者に、共感を抱く人は多いのではないでしょうか。

ただし、幸せになるためには、自分が心から求めているものが何かを知る必要があります。著者は、自分の価値観を自分の「芯」に見立て、「自芯」と呼びます。この「自芯」をしっかりと自覚することが大切なのです。たとえば、家が欲しいと思ったときには、そこに住む自分を具体的にイメージしてみます。家族で団らんする様子が浮かんだのなら、欲しいのは建物ではなく、家族みんなが居心地よく過ごせる空間です。それがわかれば、家を手に入れるお金はなくても、今の住まいに手をかけることで、幸せに近づけるでしょう。

また、お金のことで不安を感じる人の多くは、「自芯」を見失っていると指摘します。バーゲンで雰囲気に押されて買ってしまうのが典型的。周囲の状況に惑わされないお金の使い方が大切だとアドバイスしてくれます。

お金は幸せになるための道具です。たとえ大金を使っても、自分が望む人生を送れなければ心は満たされません。お金にとらわれすぎず、心豊かに過ごしましょう。

自動的にお金が貯まる習慣
吹田朝子 著
洋泉社
定価1,470円(本体1,400円)
貯金できる家計が長続き


家計診断のプロがお金の管理のコツを伝授します。大切なのは、その人の性格によって、適した家計管理法が違うということ。自分に合う方法を知り、習慣にすることで、「勝手にお金が貯まる」ようになります。

8週間で家計をスリム化する「貯金自動化プログラム」も掲載されており、今日から家計改善を始められそうです。

捨てない知恵
石黒智子 著
朝日新聞出版
定価1,365円(本体1,300円)
手作りのよさが伝わる


物を捨てるのは楽だし、100円均一ショップで何でも揃ってしまいますが、「捨てずに活かす」工夫を考えてみませんか。頭を使い、手を動かせば、自分がこうしたいと思う暮らしが見えてきます。

著者お手製の木ベラや掃除道具の工夫など、センスと愛情たっぷりの写真も掲載。節約だけに終わらず、ゆとりと楽しみを生み出してくれる「再利用」の知恵が詰まっています。

病気を遠ざける! 魚の缶詰レシピ
白澤卓二 監修/検見崎聡美 料理
河出書房新社
定価1,365円(本体1,300円)
財布にも、体にもうれしい


アンチエイジングの研究者がすすめる、魚の缶詰レシピが満載です。魚の缶詰はDHAやカルシウムが豊富で、健康にもいい食材。さらに、値段が安く、長期保存もできるから家計の強力な味方でもあるのです。

野菜と組み合わせたメイン料理から、シンプルなサブおかずやスープまで紹介。缶詰を使ったレパートリーが、ぐんとおいしく広がります。