おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2013年7月号]

目安を知って無理なく節約

やりくりを頑張ってはいるけれど、毎月きちんと貯められない……。
身近な人には相談しにくい家計の不安を解消してくれるのが本書です。
家計再生コンサルタントの著者が、実際に手取り20万円台でも貯金できている世帯のデータをもとに、「理想の支出の割合」を算出。住居費や食費などの支出項目すべてのバランスが最適で、「収入が増えなくてもずっと黒字を続けることができる家計」を示してくれます。
項目の具体的な数値については、家族構成や、住まいが都会か地方かも含めて、12のケース別に解説。著者によると、子どもが「公立小学校時代」が貯め時で、「高校生から大学生」になると教育費の増大で貯まりにくさのピークを迎えるのだとか。そう聞くと、子どもが小学生のうちに頑張っておこうと思えますし、その後の覚悟もできます。
本書が示す「割合」の範囲内に支出が抑えられれば、自然と貯金ができるように計算されています。使ってもいい金額がはっきりするので、やみくもに節約する必要がなくなり、精神的にもラクになれます。さらに、食費や交通費など、支出を上手に削るためのコツも紹介。無駄なお金は一円も払わないという意志こそが家計をスリム化に導くのだと気づかされます。
今すぐ理想の家計になるのは難しいですが、楽しみながらメリハリ家計を目指しましょう。

保険選びで支出を減らす

家計を見直すときは、保険料から手をつけようと提案している本書。毎月何万円という大きな額の固定費でありながら、多くの人がその内容をよく知らない保険料は、まだまだ検討の余地アリなのです。
本書を読めば、保険の仕組みや、万一のときに必要な額がつかめます。保険を味方にして、賢く節約してください。

仏教の教えを家計にも

僧侶でありマネーコーチである著者が、悟りを開いたブッダの教えにならって、煩悩に悩まされることなくお金と付き合う方法を伝授。お金に左右されない本当に豊かな人生を教えてくれます。
普段の生活費を下回る額で過ごしてみる「お金の断食」など、仏教にヒントを得た考え方が新鮮。読み終わる頃には心が軽くなります。

食べきれなかったパンをリメイク

食費を抑える最も確実な方法は、買った食材を捨てないことです。余ってしまったパンはランチやおやつにアレンジして、おいしいうちに最後まで食べ切りましよう。
本書は、パンの種類別にレシピを掲載。角切りバゲットを使ったスパニッシュオムレツや、食パンで作るテイラミスなど、おいしいアイデア満載です。