おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2013年12月号]

笑顔で暮らせる部屋づくり

「家の中がいつもゴチャゴチャ」「ものがいっぱいで暮らしにくい」と思っていても、毎日の家事に追われて、そのまま……という人も多いのではないでしょうか。
そんな人に役立つのが本書。快適で美しい部屋づくりを実践する著者は、片づけをスタートさせるときには、まず面積の広い、目立つ場所からとりかかることをすすめています。大きな場所がきれいになることで、その後もモチベーションを持ち続けることができ、片づけにはずみがつくからです。
片づけの方法は、同じカテゴリーに属するものを一力所に集めて数や状態を把握。分類して収納します。ただし、もう使わないとわかっているものを置くために、収納用品を買わないこと。「いつか使うかも」の「いつか」より「今」を大切にしてほしいと著者は言います。本や洋服など、大量にあるものから始めるのがコツだとか。本書では、家の場所ごとに片づけの方法が紹介されていますので、すぐに役に立ちます。
著者の自宅は、62平方メートルの2LDKのマンション。家具や生活用品の色づかいやデザインにも統一性を持たせ、すっきりとシンプルなお部屋です。いかにも、住みやすそうです。
私たちもそんな住まいを参考に、「必要なものがすぐ取り出せ、ラクにしまえる片づけ」を目指してみましょう。自分と家族が笑顔で快適に暮らせる住まいになるとうれしいですね。

ゆっくり流れる静かな時間

著者が東京の神楽坂で開いている日本茶カフェ「茜や」は、和室二間の広さ。本書では、この限られた空間を上手に使う工夫、季節ごとの楽しみ、手づくりの和菓子のおいしさなど、丁寧に毎日を送る様子が綴られています。ものを極限まで減らした潔さにも清々しさを感じます。
心を癒す文章と写真から、生活を素敵にするヒントを見つけませんか。

暮らしを快適にするコツ

子育てと料理研究家の仕事を両立させてきた著者が、健康的で心地よい生活を送るコツを伝授します。
「野菜は火を通して和え物に」「豆類、豆腐は欠かさない」などの食事のルール、持ち物は一品目一個の「何でもひとつ」という決めごとなど、経験から培われたアイデアがいっぱい。年々シンプル化を進化させる、その柔軟な生き方も参考になります。

手軽につくるヘルシー献立

築地で青果店を営む、野菜を知りつくした著者。仕事の合間を縫って従業員のまかないにつくっている、「とりひき肉の肉じゃが」「かぼちゃのカレー風味グラタン」など、野菜たっぷりのヘルシーメニューを紹介したのが本書です。
じゃがいもやきのこ類のまとめ調理の方法など、時短テクニックも役に立ちます。