おすすめの本 [PHPくらしラク~る 2010年5月号]

『気持ちが伝わる話しかた』
森田汐生 著
主婦の友社
定価1500円(本体1429円)
人間関係を円滑にするヒントが満載

 人づきあいの悩みは実にさまざまですが、相手に自分の言いたいことを素直に伝えられない……、そんな声をよく耳にします。
 アサーティブネス・トレーナーの著者は、自己表現がうまくできないのは性格のせいではなく、表現方法に問題があると言います。そこで身につけたいのが、アサーティブな表現スキルです。アサーティブとは、よりよい人間関係を築くためのアメリカ生まれの考え方のこと。自分も相手も大切にするコミュニケーション方法なので、意見を気持ちよく伝えることができるのです。
 本書はまず、陥りやすい心のパターンを「攻撃型」「受け身型」「作為型」の3つに分類。攻撃型には感情的になった際の対処法、受け身型には要望の伝え方など、各タイプ別の傾向と注意点をアドバイスしてくれます。日頃感じる人づきあいでの不満の原因が解明され、心がスッキリするでしょう。後半は要求するときのコツや怒りの表現法、上手な断り方などのスキルが並びます。夫に家事を頼みたいときの方法なども載っていて、参考になること間違いなし。
 相手のせいにしていても人間関係は好転しません。人間関係がうまくいかない原因は自分にもある、そう思えたら一歩前進。上手な伝え方を身につけて、人づきあいを楽しんでください。

『ツキを呼びこむ「ひと言レター」』
杉山美奈子 著
講談社
定価1260円(本体1200円)
メールのように気軽に書ける

 文章を書くのが苦手という人は意外と多いもの。おつきあいやビジネスマナーのインストラクターである著者が提案するのは、ひと言で気持ちを伝えるという新しい手紙のスタイルです。
 相手や用途ごとに書き方のポイントがわかりやすく示されています。美しく見える宛名や文字のレイアウトなどを写真で説明してくれているのも魅力です。

『おすそわけ おふくわけ』
小野藤子 著
文化出版局
定価1575円(本体1500円)
すぐできるものから作ってみよう

 5分でできる野菜のふりかけから、3カ月以上かける梅干しまで、素朴で優しい保存食のレシピ集。気取らない分、親しい人へのおすそわけや手土産にぴったりです。「よかったらどうぞ」という気持ちが、相手との温かい関係を育てます。
 料理好きの著者の日常が垣間見えるエッセイも収めた、読んで楽しい1冊です。

『気持ちを伝える手づくり文房具』
宇田川一美 著
池田書店
定価1260円(本体1200円)
つくって楽しく、贈って喜ばれる

 相手を思ってつくるひと手間が、より気持ちを届けてくれることもあります。
 贈り物をするときの簡単ラッピング、身近な材料でつくれるカードや封筒など、可愛いアイデアが満載!巻末には型紙と図案がついているので、すぐに真似できます。
 大切にしたい人づきあいに使ってみませんか?