おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2013年1月号]

少しの早起きで、暮らしが豊かに

「あー、もう朝……」と、ユーウツな気分で起き出すことはありませんか？　著者も以前は典型的な夜型人間で、朝をボーッと過ごすことが多かったとか。ところがアメリカ人の夫と一緒にハワイに移り住み、早起きをして朝をめいっぱい楽しむ現地の人たちを見て、一念発起。少しずつ朝型に切り替えていきました。この本では、３人の子育てをしながら、ブロガーとしても活躍する著者が、自分の経験を通して身につけた、朝の暮らしを楽しむ方法を教えてくれます。
　たとえば、今までより５分早く起きるようにすれば、一日の予定を手帳に書き出すことができます。15分早ければ、ていねいに洗顔ができ、スキンケアも。30分時間があれば、余裕を持った食事づくり、朝の読書や散歩もできます。
　少しの時間ですが、こうしてみると、いろいろなことができるとわかります。子育て中で自分の時間がなかなか持てない人も、これならお楽しみの時間を確保することができそうです。
　また、コップ一杯の水をゆっくりと飲んで身体を目覚めさせる方法や、二度寝を防ぐティータイムのすすめなど、すぐに試したくなるアイデアも紹介されています。こんなふうに少しゆとりを持って朝を迎えられたら、幸せな気分で一日がスタートできそうです。

時間の使い方を見直すきっかけに

　家事や仕事、育児に追われて、お疲れ気味の人へおすすめしたいエッセイ集。忙しくても、自分らしく時間を過ごす秘訣を教えてくれます。
　宇野千代さんの「朝に一足、足を踏み出す準備をしている」という言葉など、著者が感銘を受けたフレーズも紹介されています。時間に振り回されないヒントがたくさん見つかりそうです。

心も部屋も手軽にすっきり

　本書が教えてくれるのは、掃除のノウハウではなく、朝の習慣として続けることの大切さ。忙しい人でも「窓を開ける」「捨てる」「はたく」「掃く」「拭く」というそれぞれ10秒の行動の積み重ねなら、ストレスなく続けられます。
　部屋がすっきりすると、心も晴れやかになります。ぜひ気軽にはじめてみませんか。

バタバタを解消できるレシピ集

　主婦が頭を悩ませるのが、朝のお弁当づくり。人気の「stillさん」シリーズの最新刊では、著者が秘伝の自家製たれを活用し、素早く調理できる方法を披露します。
　ミンチボールやえびのハーブ焼きなどのメイン料理や、手軽なサブメニュー、おいしさをキープできる冷凍テクニックなど、盛りだくさんのお役立ちメニュー集です。