おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2014年5月号]

部屋も心もスッキリを目指す

心に夫への愚痴が溜まってきたら、「夫婦の断捨離」をはじめましょう。「不要・不適・不快」なモノを取り除く片づけ法「断捨離」が、夫婦の問題も解決に導きます。
著者は妻たちの不満に共感しつつも、モノの片づけを通して心のモヤモヤもなくし、不機嫌な毎日を終わらせるべきと提案します。
「ごきげんは伝染する」。家が快適になって妻がごきげんになれば、自然と夫婦共ごきげんに過ごせるようになるのだそうです。といっても、モノを手放すのは難しいときもあります。高かった洋服には未練を持つ人も多いでしょう。基準とするのは、「今の自分を演出してくれるモノ」かどうか。高かった、いつか着るかも、という思いで捨てられない人は、「『今』をおろそかにしている」という指摘にはハッとさせられます。
さらに上手な伝え方も指南。たとえば、夫に行動を望むときには「○○してよ」の命令形ではなく、「○○ならうれしい」と自分の希望だけを伝えるのです。たとえ期待通りにならなくても不満を溜め込むより健康的だし、気持ちが伝わってはじめて、相手にも変わる余地が生まれるというものです。
断捨離は片づけを介して、生き方を見つめ直します。夫婦にはいろいろありますが目をつぶらずに相手と向き合い、片づけに助けられつつ良い関係を築きたいですね。

経験者ならではのアドバイス

自身の経験を元に、加齢による不調を乗り切るヒントを伝授します。変化する体や心とうまく付き合えれば、何歳になっても充実した毎日が送れるのです。辛い時期を「変化のチャンス」と捉える著者にも励まされます。

貯まる脳になって金運ＵＰ

お金持ちの人の脳には共通する特徴があるという著者。「金持ち脳」度をチェックするテストや、さらに脳を鍛えるトレーニング法も紹介します。お金持ちになれる可能性が伝わり、元気が出てくる本です。

ひと手問かける楽しさを

牛乳パックやショップの紙袋などがおしゃれな雑貨に大変身。不用品だったとは思えないセンスのいい出来栄えに、テンションがあがります。捨てるしかなかったモノたちを役立たせる達成感に、ハマルかも。

読んだら料理がしたくなる

「ケチャップ味カツ丼」「レモンライス」など、阿川家の“ウチの味”も登場する楽しい食エッセイ。家庭料理ならではのあたたかさが伝わるエピソードの数々は、忙しくても家族のために料理を頑張ろうと思わせてくれます。