おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2014年6月号]

◆自由な発想で心豊かに生きる

春から初夏にかけては、環境の変化などでストレスや疲れがたまりやすいですね。やりたいことをつい面倒に感じてしまう、そんなときに読んでほしいのが本書です。
著者はゆるキャラである「くまモン」を、全国区の人気者にしようと売り出した熊本県知事。職員に対し、いつも「どうしたらできるかを考えてほしい」と言い続けているそうです。
本書のサブタイトルになっている「皿を割れ」精神は、ものごとに勇気を持って取り組むことを表現した言葉。皿を洗わなければ皿を割ることもありませんが、そこからは何も生まれません。皿を割ってでも挑戦することが大切なのです。
著者は高校卒業後、農協勤務を経て、農業研修生として渡米。その後、ハーバード大学で学び、筑波大学、東京大学教授を経て知事になった、異色の経歴の持ち主です。さまざまな苦労から、人と対
立することよりも、話し合って協力し合う大切さを学びました。だからこそ「怒らない」「強制しない」「言ったことは守る」という三つのモットーを実践できるのでしょう。奥さんや子どもに対しても、怒ったことがないそうです。
ビジネス書ですが、くまモンの誕生秘話、自身の生き方などを親しみの持てる文章で綴り、チャレンジする喜びを伝えてくれます。
家族みんなで読みたい一冊です。

◆メイン料理も簡単につくれる

副菜のイメージがあるマリネですが、「牛肉とにんじんのマリネ」「えびとオレンジのマリネ」など、主役級のメニューが満載。出かける前に材料を漬け汁に入れておくだけで、帰宅後すぐに食べられる、便利なレシピ集です。

◆手軽な方法で家を美しく

「ガラスは一枚ずつ」「トイレ掃除は床だけ」というように、作業を分ける掃除方法を紹介。まとまった時間がない人も掃除に取り組みやすくなるでしょう。自然派素材を使うので、子供にも安心して手伝ってもらえます。

◆ゆっくり年を重ねるヒント

「年を重ねるごとに現れる不調を楽しく解決したい」。そう願う人に手にとってほしいのが本書。「ゆる糖質オフ」や「ほうれい線を消すマッサージ」など、すぐに試したくなるヒントを可愛いイラストとともに紹介しています。

◆大切なものに気づかせてくれる

八十歳を超えた著者が、誰にも訪れる死を意識しながらも、自分らしく生きる大切さを伝えます。「恨みの感情をかき立てて生きる人と、一日を歓びで生きる人」など、これから過ごす時間をどのように使うか考えたくなります。