おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2010年3月号]

自分と向き合うことが片づけ上手への近道

　散乱した物を見て、ため息をついたりしていませんか？
　家の中が散らかるのには、人それぞれの事情があると、本書では述べられています。著者の1人、吉島さんの肩書きは「プロフェッショナル・オーガナイザー」。単に収納のテクニックを教えるのではなく、各人の性格や暮らし方を把握した上で、その人にあった片づけ方を提案するのだそうです。そしてもう1人の著者、和田さんは「1級建築士」で、住まい造りのプロです。
　本書は、これまで携わった相談事例をもとに、「片づかない原因」と「性格や考え方」をいくつかのタイプに分類。それぞれのタイプ別に、よく見られる傾向や片づけのコツを詳しく紹介しています。例えば、収納方法が複雑すぎるのが原因なら、分けたほうがいい物とそうでない物を見極める工夫をするといった具合。
　私たちの周りには収納やインテリアの情報があふれています。でも考えてみれば、人によって家の間取りや収納の大きさ、家族構成も違うのですから、それらをただ真似するだけでは、うまくいかないのは当たり前です。
　どうして自分は片づけられないのだろうと思ったら、本書を手にとってみてください。自分のタイプがわかれば、これならできると思える方法がきっと見つかります。

心の毒をサッと一掃！

　「最近なんだか調子が悪い」という人は、心に“毒”が溜まりエネルギーが低下しているのかも。こうした心のしくみを、精神科医である著者が独自の視点で解き明かしているのが本書です。
　「イライラ毒」や「忙し毒」、「不安毒」など、種類別にその解消法が示されているので、今の自分にピッタリの処方箋がすぐに見つけられます。

運を呼び込む家にしよう

　人気風水師の著者が、家を「見せる（陽）」ゾーンと、「隠す（陰）」ゾーンに分けて、それぞれのかたづけ法を伝授。例えば、「見せる」ゾーンである玄関は、明るくシンプルに見せることで、幸せを呼び込めるのだそうです。
　家は運を貯める場所。しっかり整えて、運やチャンスを招き入れましょう。

少しの工夫で缶詰が大変身

　キッチンを整理すると必ずと言っていいほど出てくるのが缶詰類。期限切れ間近のものがゴロゴロ……なんてことも多いのでは？
　そんな時に重宝するのがこのレシピ集。和・洋・中、エスニックとバラエティーに富んだメニューが満載で、飽きずに缶詰を使い切れます。「缶詰＝手抜き」のイメージも覆るはず！