おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2014年7月号]

◆「帰りたくなる家」を日標に

家事や仕事で忙しい毎日ですが、疲れているのは主婦だけとは限りません。外からストレスを抱えて帰ってくる家族のために、家は癒しの場であるべきと説くのは心理カウンセラーの著者。ストレスに強くなる方法「ストレスマネジメント」を教授してくれます。

最初の提案は、「語りの生活習慣」です。子どもが帰ってきたら、２～３分でいいので、その日の出来事を目と耳と心でしっかり「聴く」こと。「否定しない」「囗を挟まない」を心掛けるのがコツ。「なんで？」という言葉は、子どもにとっては理由を求められているのか、否定されているのかはっきりしないので使わないように注意します。話すことで自分の考えを整理でき、話を聞いてもらうことでスッキリした気持ちになってストレスが癒される、と著者。時間がないときは、夕食を準備しながら、洗濯物をたたみながらでもいいから、子どもの話に耳を傾けてと訴えます。

そのほか、子どもの習い事に悩む母親や、仕事で子どもの約束を破った父親など、家族に生じやすい悩みをケース別にアドバイス。具体的な対応策でみんなの悩みを癒すのはもとより、読むだけで著者のおおらかさが伝わってきて、ストレスで固くなった心がほぐれていくようです。本書が説く心構えを胸に、居心地のいい家庭をめざしてください。

◆大切にしたい言葉が見つかる

カウンセラーの心に響く言葉で、禅の教えを解説します。精一杯生きる大切さを教える「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」をはじめ、身近な幸せに気づかせてくれたり、勇気がもらえる言葉が満載。かわいいイラストにも癒されます。

◆知らないと損をするかも

元銀行マンの著者が、「お金を安全に増やす方法」をアドバイス。「口座を開くなら、メガバンクと信用金庫、どっち？」など、質問形式で二十五の法則を伝授します。本書で、お金を増やす知識と感覚を磨いてください。

◆食卓が一気に華やかに

野菜やイクラなどのカラフルな具材で、絵を描くように盛り付ける飾りずし。お皿に載ったおすしでできたお姫様に、歓声が上がること間違いなしです。牛乳パックを使ってケーキ型に仕上げる技なども紹介します。

◆今すぐ旅に出たくなる

厳選された十五のエリアを食べ歩く旅エッセイです。二泊三日の旅行中、七回ある食事の機会をこれでもか、というほど堪能する著者の情熱に打たれます。　食事の合間には観光もおさえ、ガイド本としても使える一冊。