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なぜ日本人はいつも不安なのか

なぜ日本人はいつも不安なのか
寄る辺なき時代の精神分析

岸田 秀著
町沢静夫著

新潟女性監禁事件、増える自殺、警察の腐敗、米国に屈する日本人……。悲観論渦巻く世情をふまえ、この国の不安と不満を精神分析する。

税込価格
1,430円(本体価格1,300円)
発売日
2000年04月21日
判型
B6判変型上製
ISBN
978-4-569-61068-9
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Content

内容



 新潟女性監禁事件、腐敗する官僚・警察組織、幼児虐待、醜形恐怖、引きこもり……。本書は、90年代のバブル崩壊以降、悲観論が渦巻く日本の世情をふまえ、この国の不安、不満の本質を読みといている。

 まず、最近の異常犯罪の傾向について、町沢氏は80年代の快楽犯罪と比べ、90年代以降は自己愛的犯罪になったと指摘する。つまり、自分の存在を知らしめようとする犯罪である。一方、岸田氏は、共同幻想が崩れてから犯罪者の心理が見えにくくなったと言う。恨みの対象が必ずしもはっきりしないため、どこへ矛先が向くか、全くわからなくなってしまったのだ。

 さらに議論の焦点は、父性、母性論、日本人の官僚病、アメリカという呪縛、若者たちの身体と性、そして、フロイト、ユング以後の精神分析について等、興味深い話題がつきない。

 幻想にすがり、現実から目をそらすこの国の病理とは? 現代日本人の「自己愛症候群」を鋭く分析した刺激的対論である。

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