生き方通
一生のうちにすべきこと、しなくていいこと

　「幸福な人生をおくりたい。その日その日が充実していて、今日もまたすばらしい一日であったと、満ち足りた気持ちで過ごしたい」。これは、誰しもに共通した思いだろう。著者によれば、そもそも人生とは、特に努めずとも自然のままで幸福な生活ができるようになっているのだという。だが現実には、人間関係もうまくいかず、たえず何かしらの不安に怯え、心を病む現代人が増えている。これは自然の流れを見失い、自らを不幸に追い込んでしまっているためではないか。

　本書は、至福の人生をつかむための「ものの見方・考え方」「人交わりの勘どころ」を、稀代の“人間通”が、古今東西の人生の達人たちを例に引きながら綴ったものである。「欲を捨ててかかると道が開ける」「才能とは時は至るのを待つ忍耐である」「後悔する心の素直さは人柄を成長させる」など、人生と人間への深い洞察から培われた言葉の数々は、現代人にとって確固たる道しるべとなるだろう。