自立した子に育てる
「子育て迷路」から脱出できる15人の話

　あらゆる角度から「親と子」「接し方・付き合い方・育て方」を考えた一冊。

　園舎のない幼稚園の主宰者・臨床心理士・児童精神科医らといった特定の職業の立場からの話と、海外生活経験をした家族・里親・再婚して新たに築いた家庭の親・教育に情熱を注いだ親など、多種多様に計15名のインタビューをまとめました。

　著者と娘の関係、実際の子育てと重ねて綴られ、読み終わる頃には子育てへの疑問が薄らぐのではないかと思います。

　著者自身、この仕事を終えて袋小路に入っていた子育てだったが、急に視界が明るくなったといいます。「――この本を書くための取材は、まさに私自身の『答え探しの旅』。その分知りたい気持ちも桁外れに強く、だからでしょう、2年余り取材を続けるうちに、パズルのピースが埋まるように子育てで大切なことが見えてきたのです」（「おわりに」より）

　いくら子育て本を読んでも納得できなかった方にこそ、ぜひ読んでいただきたい本です。