教養としての「イスラム史」の読み方
発売日
2026年08月20日
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判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-86155-5

教養としての「イスラム史」の読み方

著者 小笠原 弘幸著 《九州大学大学院人文科学研究院イスラム文明史学講座教授》
主な著作 『オスマン帝国』(中公新書)
税込価格 2,310円(本体価格2,100円)
内容 21世紀後半には、世界第1位の信徒数となることが見込まれているイスラム。混迷の現代を理解するために「イスラム史」を学ぶ一冊。



 混迷の中東!

 宗教の衝突は必然なのか――

 なぜ、わたしたちがイスラム世界の歴史を学ぶ必要があるのでしょうか?

 第1に、イスラムは現在、世界第2位の信徒を抱えているということです。そして、21世紀の後半には世界第1位の信徒数となることが見込まれています。彼らが信ずる宗教がどのように生まれ、広がったのかという歴史を知らずして、現代を理解することはできないでしょう。

 第2に、イスラム世界は、豊かな歴史を紡ぎ、優れた文化や芸術が花開いた地ということです。そこは人類が歴史に足跡を残した最古の地域のひとつであり、「文明の十字路」でした。

 第3に、イスラム世界の歴史は、多様な民族や宗教と、どう共存するかというヒントを教えてくれます。この地には、民族的、宗教的にきわめて多様な人々が住んでおり、衝突や紛争が数多く起こりました。しかしその歴史を通観すると、多様性を前提として受け入れ、破滅的な結果を招かないような知恵が積み重ねられてきたといえます。

 もちろんイスラム世界は、何に対しても寛容なユートピアだったわけではありません。そこには、支配と被支配、差別と不平等も厳然として存在していました。

 厳しい現実と教訓、共存のヒントを読み解く。