システムゼロ──「AIがすべて先回りする」時代の思考法
システム1=直感、システム2=熟考から「システムゼロ=AI時代の思考法」へ。人間に必要な、疑い、立ち止まり、裏返す力とは?
- 税込価格
- 1,870円(本体価格1,700円)
- 発売日
- 2026年11月06日
※概ね、この2日後に書店店頭に並びます - 判型
- 四六判並製
- ISBN
- 978-4-569-86200-2

Content
AIに使われる人と、AIを使いこなす人。その違いは、どこにあるのか。
仕事の資料も、企画のアイデアも、調べものも、生成AIに頼めば数分で形になる。考える材料を集め、選択肢を並べ、答えまで整えてくれる。私たちはその便利さを享受する一方で、気づかぬうちに「考える」「選ぶ」「疑う」という、人間の判断そのものをAIに委ね始めている。
本書が「システムゼロ」と呼ぶのは、AIが人間の思考に先回りし、判断の前提をつくってしまう状態だ。ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンは、人間の思考を、直感的で速い「システム1」と、論理的で遅い「システム2」に分けた。だが、AIの登場によって、そのどちらが働くよりも前に、考える材料も順番も候補も整えられるようになったのだ。
しかも、危険なのはAIが間違えることだけではない。もっともらしい根拠を示し、こちらを肯定し、気持ちのいい答えを返してくる。その心地よさに慣れるほど、疑う理由が失われ、自分で考える力や、違和感を捉える感性が鈍っていく。
では、AIに思考を明け渡さず、使うほどに自分の知性を磨くにはどうすればいいのか。
本書が提案するのは、三つの力である。
「本当に?」と事実や前提、答えに至る過程を疑う力。「なんか違う」と感じたとき、すぐに結論へ飛びつかず、一拍置いて考える力。そして「そもそも?」と問いそのものを裏返し、自分は何を望み、何を大切にしたいのかを問い直す力だ。
この三つの力を、仕事、選択、暮らし、人間関係、社会という五つの視点から具体的に解説する。
AIに任せることは、考えることをやめることではない。作業を任せ、判断を磨き、答えを受け取る側から問いをつくる側へ。AIがすべてを先回りする時代に、自分の頭で考え、自分の意志で決めるための思考法を提示する一冊。
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