Voice
発売日
2026年8月6日
税込価格
990円
(本体価格900円)
バックナンバー

Voice 2026年9月号

今月号の読みどころ

戦後、毎年夏を迎えるたびに、先の大戦についてさまざまな角度から振り返られてきました。今後も、歴史から学ぶことはこれからも必要であり続けますが、他方で、戦後81年を迎え、私たちを取り巻く環境は大きく変わったのも事実でしょう。ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東情勢の不安定化、米中対立の激化など、世界はふたたび「危機の時代」を迎えていますし、戦後日本の平和を支えてきたアメリカの国際主義は変質しつつあります。また、先の大戦の経験者の多くが鬼籍に入るなか、その価値を私たちはどう受け継ぎ、どう考えるべきかという点でも岐路を迎えています。戦後の世界を支えてきたさまざまな体制や理念が失われつつあるいま、「平和」そのものについて、あらためて考えます。特集2は「税をどう考えるか」。誰が、何を、どう負担するのかという「税の再設計」の課題について探ります。そのほか、内藤正典氏と藤本龍児氏の巻頭対談「対立を招くのは宗教か、それとも世俗主義か」のほか、前号に続いて佐伯啓思氏とJ.D.ヴァンス副大統領に影響を与えているともされるパトリック・J・デニーン教授の特別対談などを掲載しています。
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今月号の目次

特集1:「戦後の終わり」に問う平和
ポスト戦後期の平和主義のあり方
中西 寛
40p
田中美知太郎『戦争と平和』を読み直す
猪木武徳
50p
揺籃期のアジア、問われる保守主義の成熟
柴山桂太
58p
イラン戦争に見る終戦の落とし穴
千々和泰明
66p
二人の「現実主義者」の闘い―高坂正堯と若泉敬
森田吉彦
74p
日本の「総志願兵制軍隊」の意味
野上 元
82p
「戦中派」の願った戦後社会
前田啓介
92p
修学旅行に見る「平和学習」の変化
竹内秀一
100p
「二つの都市」の記憶が支えた団結と分断
バルテレミー・クールモン
106p
特集2:「税」をどう考えるか
地方税改革を置き去りにするな
林 正義
132p
食料品減税は日本に何をもたらすか
砂川武貴
140p
与野党が選挙で頼った「魔法の杖」
上川龍之進
148p
デンマークの再分配を支える「合意」
倉地真太郎
155p
巻頭対談
対立を招くのは宗教か、それとも世俗主義か
内藤正典&藤本龍児
16p
特別対談
アメリカに「新しい保守主義」は生まれるか
佐伯啓思&パトリック・J・デニーン
182p
国家情報会議設置法を好機とできるか
納冨 中&小谷 賢
114p
連載 ほか
意識調査で解き明かす経済学の「謎」
ステファニー・スタンチェバ
124p
「旧皇族」とは何か―その歴史と特殊性
小宮 京
200p
新連載 哲学をめぐる旅〈1〉
〈二十世紀の夢〉の終わり
國分功一郎
192p
「仕事」とは何か〈終〉
遠回りから、「いい仕事」は生まれる
楠木 建
162p
【新時代ビジョン研究会】
「お寺の鐘が聞こえる範囲」の幸福論―大分県中津市耶馬渓町
佐々木 稔
230p
紛争遺物から読み解く戦時実装モデル
藤田元信
208p
八幡市が文化政策でめざす「選ばれる郊外」
川田翔子
214p
私立大学の危機を生き抜く
戸田龍介
222p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
監視なきSNS上の政治動画
西田亮介
28p
ニッポン新潮流〈教育企業〉
「不快に思う人もいるので」論再考―授乳ケープ論争を例に
勅使川原真衣
30p
ニッポン新潮流〈都市文化〉
「徳島ホール問題」から考える公共性
藤村龍至
32p
ニッポン新潮流〈現代思想〉
タイパという「新語」から見える景色
谷川嘉浩
34p
地域から日本を動かす〈53〉
大阪・関西万博のその後
結城豊弘
36p
歴史家の書棚〈74〉
服部龍二『安倍晋三』中北浩爾『現代日本政治史』
奈良岡聰智
238p
巻頭言〈5〉
『敗戦後論』再読
会田弘継
13p
ホモ・ルーデンスの諸相〈5〉
牛耕式と「たわむれる」自然
本村凌二
244p
大学生が見つけたしあわせ〈8〉
見上げた先に

1p
昭和ユートピア〈9〉
いずみや煎餅店
写真・文/平山 雄
6p
令和の撫子〈88〉
川代紗生 作家
撮影/吉田和本
9p
Voiceブックス
編集者の読書日記

240p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

241p
Voiceレター
読者の感想&意見

242p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。